<13デイズ(Thirteen Days・米・2000)> ★★★★

 

 

 

今、北朝鮮がアメリカ本土に可能性のあるICBMミサイルの開発に成功したということで、アメリカ大統領トランプと北朝鮮総書記キム・ジョンウンが非難の応酬をしており、アメリカは韓国との通常の合同演習と称して多数の艦船を配備して、一触即発の危機に直面しています。キューバ危機のときは遠いカリブ海の出来事として、日本ではさほど危機感がなかったようですが、今回は隣国の問題なので日本の政府も国民も大いに神経を尖らせている最中なので、ちょうどCATVで放映されたので、キューバ危機を改めて振り返って見る良い機会となりました。

 

タイトルの“13日間”は、19621016日、アメリカの偵察機がキューバでミサイル基地がソ連によって建設されていることを発見し、時のアメリカ大統領ケネディがソ連にその撤去を要求してから、当時のソ連の首相フルシチョフがアメリカにトルコへのミサイル配備撤去を条件にその要求を受け入れて開戦の危機が回避された同月28日までの、あわや第三次世界大戦、それも核戦争に危機のあった緊迫の13日間をホワイト・ハウス内部を中心に描いています。

 

ただ、今回の北朝鮮問題では、理性よりも感情の優先するアメリカ大統領と我が儘いっぱい育った世間知らずの北鮮書記長で予測不能な点が心配です。

 

 

196210月、アメリカの偵察機がキューバでソ連がミサイル基地を設置中であることを発見、アメリカ本土への直接の危機として、ケネディ大統領は政府と軍部の首脳を召集して対応を協議します。ミサイル基地は完成間近で、完成してからの交渉では立場が弱くなるので早急に結論を出そうとしますが、キューバへ直接侵攻して基地を破壊しようという軍部と、それによるソ連の報復を危惧して外交交渉で解決しようとする文官側に挟まれてく苦悩するケネディに、オドンネルが誠意をもって助言します。しかし、交渉が進展せず、ケネディはソ連からキュウーバへの補給を海上封鎖で阻止する命令を下す一方、裏ルートを使ってソ連のフルシチョフ首相と折衝し、アメリカがトルコに配備しているミサイルを撤収することを条件に、ソ連のキューバへのミサイル配置を中止させることに成功し、辛うじてアメリカ対ソ連の大規模核戦争の阻止に成功します。

 

ケネディの他にジョンソン副大統領、ラスク国務長官、マクナマラ国防長官、ロバート・ケネディ司法長官、スティーヴンソン国連大使、テイラー統合参謀本部議長、オドンネル大統領特別補佐官等の聞き覚えのある政府指導部が登場しますが、主役はケネディ大統領ではなく、ケヴィン・コスナーが演じるオドンネル特別補佐官で、キューバ侵攻を唱える軍部タカ派とキューバの背後にいるソ連との交渉を優先するハト派との間にたって、苦悩しながらも大統領にアドバイスしたり、時には諫言する姿を描いていますが、さすがに存在感がありました。それに対して、ブルース・グリーンウッドという俳優の円実ケネディは、似ているのは髪型だけで私のイメージとは大分違っていて違和感を感じました。

 

史実であり、再見の映画なので内容は判っていましたが、それでも緊迫感に満ちた作品で、145分が長いと感じませんでした

 

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