<エマ 晒された躯体(CHYBY/Emma in Love,  ・チェコ・2021)> ★★★☆

 

 

CATVで放映されましたが、深夜放送で怪しい邦題ですが、極く珍しいチェコ映画なので録画しておいてみました。原題の意味をググってみたら、T単に“過ち Mistake!”でした。25歳のヒロイン・エマが”恋に落ち(英題)“ますが、かつてアルバイトにポルノ映画に出ていたことが発覚してひと揉めするという単純な物語でした。セックス・シーンもありますが、それが売りの作品ではありませんでした。

 

>トマシュはイーゴルと組んで仕事をしている屋根職人ですが、故郷の母親を訪ねての帰路、駅前から家のある隣町までの最終バスに乗り遅れてしまい、途方にくれているとエマに誘われて彼女の家に泊まり、衝動でSEXしてしまいますが、翌朝、そっと始発のバスで去ってしまいます。エマは25歳の独身でスーパーのレジ係をしていますが、酒場で同僚たちが彼女の誕生日を祝っていると、偶然トマシュと再会して、互いに惹かれ合い、トマシュの家で同棲を始めます。しかし、彼女の不在中にPCでアダルト・サイトを見ていて、エマが出演しているポルノ映画を見つけてしまい激しく動揺します。彼女に問い詰めると、出演していたのはもっと若い頃のアルバイトだったと告白しますが、2人の間に隙間風が生じます。トマシュは悩みをイーゴルに打ち明けると、彼はそれを同僚にバラしてしまいます。スーパーの客たちが彼女の過去を知っているように思えて、いたたまれなくなったエマは自分のアパートに帰ってしまい、トマシュも会社を休んでしまいます。故郷の母親は、「そんな昔のことにこだわってめそめそするな」と慰めます。エマも優しいトマシュのことが忘れられず、友人の助言もあって戻って来ます。トマスは、「この榮を売って旅行し、他の場所で暮らそう」と言いますが、エマはそんなことはしなくて良いと答えて熱いキスを交わします。

 

邦題では、エマの裸体が公衆に晒されるポルノ映画のようですが、昔、お金欲しさと若気の至りで出たAVがたまたま恋人の目に触れてひと悶着したが、お互いに理解しあって目出たし目出たしという話ですが、恋人のいない時にその種類の動画をこそこそ見ていた男にはあまり彼女を責める資格はないのではないかと思いました。

 

珍しいチェコ映画なので目にとまって見ましたが、どこの国でもありそうな話で、ピルゼン・ビールの本家だけあって、男たちが昼間からビールをがぶがぶ飲んでいますが、特別にチェコらしいローカル色はありませんでした。