<パヴァロッティ 太陽のテノール (Pavarotti・英/米/2019)> ★★★★

 

 

♪誰も寝てはならぬ (Nessun dorma)

♪E lucevan le stelle(星は光りぬ)

などの超名曲が2007年に亡くなったイタリアのテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティの歌声が聴ける貴重なドキュメンタリー映画ですが、イタリア映画ではなくロン・ハワードが監督した英米合作映画です。

 

23人のインタビュー映像では、U2のボノが崇拝するパヴァロッティの確固とした信念を語り、彼と接したショービジネスの関係者がその舞台裏を述懐し、彼の妻だった3人の女性や3人の娘たちが素顔の彼の思い出を貴重なプライベート映像と共に紹介されます。それらを挟んで、「ラ・ボエーム」とか「トスカ」など舞台シーンや彼と共に”世界三大テナー“とうたわれたプラシド・ドミンゴとホセ・カレーラスと共演した伝説のステーや故ダイアナ妃との交流などで偉大な歌手の輝かしい人生を浮き彫りにしています。

彼の磊落で芸術には真摯な性格もうかがわれました。

 

映画作品としては斬新な手法も新鮮味もありませんが、彼を偲ぶには格好の作品でした。