<ヴィクトリア(Виkтoрия・ブルガリア・2014)> ★★★

「EUフィルムデーズ2016」で見た2本目の作品です。冒頭に「実話に基づく」とありましたが、生まれつき臍のない少女が国家の宝としてちやほやされますが、そのため家族は逆にばらばらになってしまい、更に共産主義体制が崩壊すると一家の生活も激変してしまいますが、祖母の死とともに家族の絆を取り戻すという物語です。
>1979年、母と夫と狭い古アパートで暮らしているポリャーナは共産主義体制を嫌ってヴェネツィアに憧れて不満な日々を送っていますが、妊娠して女の子を産みますが何故かへそがありません。病院からの報告でこれを知ったジフコフ書記長は彼女をヴィクトリアと名付け、「この10年を象徴する赤ん坊」として表彰して我が子のように可愛がり、家族に新しく広いアパートと自動車を与えます。更に彼女が学校へ行き始めると高級車での送迎までするので、学校でも持て余される我が儘いっぱいの少女になってしまいます。しかし、ポリャーナは欲しくもないのに生まれてしまった上、国家に取られてしまったような我が子を可愛がらず育児放棄した挙句、不倫に走って家を飛び出してしまう始末でした。ほどなく夫婦は元の鞘に収まりますが、ヴィクトリアが10歳の誕生日を迎えた年、共産主義体制が崩壊して書記長は逮捕され、家族への特典もすべて取り消されてしまい、一家の生活も大きく変わってしまいます。母娘は常に諍いを続け、ヴィクトリアは家出して以前からの古アパートで独り暮らしを続けていた祖母の家に転がりこみます。しかし、その祖母が亡くなったときにポリャーナの母への尽くし方を見て、ヴィクトリアは親子の愛情に気付きます。祖母の死を契機にヴィクトリア一家は憧れ続けていたヴェネツィアへの旅に出ます。
タイトルは臍のない少女のヴィクトリアですが、主人公は欲しないで生まれてしまって愛情を持てずに悩む母親のポリャーナでした。ヴィクトリアには赤ん坊時代、幼児時代、少女時代と3人が演じていましたが、一人の人間としての一貫性が感じられませんでした。
155分という長尺で、1970年代の記録映像を挿入しながら、共産党政府が特異な赤ん坊をプロパガンダの材料として大仰に持てはやす馬鹿馬鹿しさを徹底的に揶揄した前半はかなり笑えました。しかし、延々と続く体制崩壊後の後半はヴィクトリアに臍がないという設定が全く生かされておらず、独りよがりなイメージ映像が突然出てきたり、いきなり何年も歳月が飛んでしまう説明不足もあって、何を言いたいのかサッパリ判らず、退屈至極でした。後半を半分くらいカットして120分以内でまとめて、国家体制の変動が家族に与えた衝撃に絞ってあればまだ身を入れて見られたと思いますが、155分は余りにも冗長でした。
当日は駐日ブルガリア大使も挨拶で来場しているので、本来なら儀礼的にも終映とともに盛大な拍手が起こるはずでしたが、まばらな拍手だけだったのが大方の観客の反応を示していました。

「EUフィルムデーズ2016」で見た2本目の作品です。冒頭に「実話に基づく」とありましたが、生まれつき臍のない少女が国家の宝としてちやほやされますが、そのため家族は逆にばらばらになってしまい、更に共産主義体制が崩壊すると一家の生活も激変してしまいますが、祖母の死とともに家族の絆を取り戻すという物語です。
>1979年、母と夫と狭い古アパートで暮らしているポリャーナは共産主義体制を嫌ってヴェネツィアに憧れて不満な日々を送っていますが、妊娠して女の子を産みますが何故かへそがありません。病院からの報告でこれを知ったジフコフ書記長は彼女をヴィクトリアと名付け、「この10年を象徴する赤ん坊」として表彰して我が子のように可愛がり、家族に新しく広いアパートと自動車を与えます。更に彼女が学校へ行き始めると高級車での送迎までするので、学校でも持て余される我が儘いっぱいの少女になってしまいます。しかし、ポリャーナは欲しくもないのに生まれてしまった上、国家に取られてしまったような我が子を可愛がらず育児放棄した挙句、不倫に走って家を飛び出してしまう始末でした。ほどなく夫婦は元の鞘に収まりますが、ヴィクトリアが10歳の誕生日を迎えた年、共産主義体制が崩壊して書記長は逮捕され、家族への特典もすべて取り消されてしまい、一家の生活も大きく変わってしまいます。母娘は常に諍いを続け、ヴィクトリアは家出して以前からの古アパートで独り暮らしを続けていた祖母の家に転がりこみます。しかし、その祖母が亡くなったときにポリャーナの母への尽くし方を見て、ヴィクトリアは親子の愛情に気付きます。祖母の死を契機にヴィクトリア一家は憧れ続けていたヴェネツィアへの旅に出ます。
タイトルは臍のない少女のヴィクトリアですが、主人公は欲しないで生まれてしまって愛情を持てずに悩む母親のポリャーナでした。ヴィクトリアには赤ん坊時代、幼児時代、少女時代と3人が演じていましたが、一人の人間としての一貫性が感じられませんでした。
155分という長尺で、1970年代の記録映像を挿入しながら、共産党政府が特異な赤ん坊をプロパガンダの材料として大仰に持てはやす馬鹿馬鹿しさを徹底的に揶揄した前半はかなり笑えました。しかし、延々と続く体制崩壊後の後半はヴィクトリアに臍がないという設定が全く生かされておらず、独りよがりなイメージ映像が突然出てきたり、いきなり何年も歳月が飛んでしまう説明不足もあって、何を言いたいのかサッパリ判らず、退屈至極でした。後半を半分くらいカットして120分以内でまとめて、国家体制の変動が家族に与えた衝撃に絞ってあればまだ身を入れて見られたと思いますが、155分は余りにも冗長でした。
当日は駐日ブルガリア大使も挨拶で来場しているので、本来なら儀礼的にも終映とともに盛大な拍手が起こるはずでしたが、まばらな拍手だけだったのが大方の観客の反応を示していました。
