マスターコースの上級編は、
最終到達点が『有線七宝』。
(有線七宝『向日葵』 『蓮』)
この技術習得に向かって
順を追って進んで行きます。
まずは「総銀箔法」。
銅板に銀箔を巻いて
銀板に似た状態を作り、
銀素材と釉薬の扱いを体得して貰うのが目的。
私としては、
「赤系の釉薬と銀素材の相性はどうか?」が、
一番伝えたい部分。
総銀箔にした2つの材料に、
同じ赤系の釉薬を同じ厚さで盛って、
焼成します。
左の長四角のが、銀スケをしてから赤系釉薬を盛ったもの。
右の小判形が、総銀箔の上にすぐ赤系の釉薬を盛ったもの。
どう感じます?
今までって、
右の方を「してはいけない事」だから「残念な結果になるよ」と伝えてたんです。
私もその様に教えられて、この👆様な結果は
ある意味失敗と言われましたので、
そう伝えて来ました。
でも、ここ数年は、
生徒さん達からは
「このオレンジ可愛い🧡」
「ブラッディな赤が好き❤️」
と、肯定的な感想ばかりで、
全然「残念な結果」として浸透しなくなりました😅
考えてみれば、
色の意味合いや受け取り方は、
毎年どころか半年ごと?くらいに変化してますもんね(^^)
更に
この主張が激しいオレンジ色。
この発色が出る透明釉薬は、
現在入手が難しい(><)という釉薬事情もあります。
で、今回 私、振り切っちゃいました❗️
キレイなら、
作り手が求める色なら、
それはそれでいいんじゃない✌️
という事で、
次からはこのレッスンは「タブー」ではなくて
「現象」を伝える内容に変更です👏👏
奈良時代には日本に入っていたと言われる七宝が、
今も絶える事なく続けられているのは、
こんな風に
時代のニーズに合わせて
柔軟に変化を繰り返して来たからではないか?
なーんて、
個人的に思ってみたりします(^◇^;)
それにしても、
なんかスッキリした〜〜\(^o^)/
ずっとこの「タブー」に縛られていたもんなぁ💦
今度は最初から【オレンジ狙い】で、
試作してみなきゃね😁
長い話に
お付き合い頂きありがとうございました!
お天気はあまり良くなさそうですが、
よいお盆をお過ごし下さいませ🙇♀️
★お盆のお休みのお知らせ★
8/13(土)〜8/16(火)まで
・店舗は完全休業
・ショッピングサイトは年中無休ですが、 受注のみの対応です。
発送は8/17(水)〜となります。
どうぞ宜しくお願い致します🙇♀️🙇♀️
七宝工房くじゃく mito