「タブー」から「現象」へ | 七宝を楽しむ!イロイロ日記

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七宝教室、作品や材料の販売をしています。
2018年新入り猫「ぐり」を迎え、七宝をメインに、日々感じた事も織り交ぜてイロイロとアップ中。よろしくお付き合い下さいマセ(^^)

マスターコースの上級編は、

最終到達点が『有線七宝』。



(有線七宝『向日葵』 『蓮』)


この技術習得に向かって

順を追って進んで行きます。



まずは「総銀箔法」。

銅板に銀箔を巻いて

銀板に似た状態を作り、


銀素材と釉薬の扱いを体得して貰うのが目的。


私としては、

「赤系の釉薬と銀素材の相性はどうか?」が、

一番伝えたい部分。


総銀箔にした2つの材料に、

同じ赤系の釉薬を同じ厚さで盛って、


焼成します。


銅板の位置が焼成前とは左右逆になってますが、


左の長四角のが、銀スケをしてから赤系釉薬を盛ったもの。

右の小判形が、総銀箔の上にすぐ赤系の釉薬を盛ったもの。


どう感じます?


今までって、

右の方を「してはいけない事」だから「残念な結果になるよ」と伝えてたんです。

私もその様に教えられて、この👆様な結果は 

ある意味失敗と言われましたので、

そう伝えて来ました。


でも、ここ数年は、

生徒さん達からは

「このオレンジ可愛い🧡」

「ブラッディな赤が好き❤️」

と、肯定的な感想ばかりで、

全然「残念な結果」として浸透しなくなりました😅


考えてみれば、

色の意味合いや受け取り方は、

毎年どころか半年ごと?くらいに変化してますもんね(^^)


更に

この主張が激しいオレンジ色。

この発色が出る透明釉薬は、

現在入手が難しい(><)という釉薬事情もあります。


で、今回 私、振り切っちゃいました❗️


キレイなら、

作り手が求める色なら、

それはそれでいいんじゃない✌️


という事で、

次からはこのレッスンは「タブー」ではなくて

「現象」を伝える内容に変更です👏👏



奈良時代には日本に入っていたと言われる七宝が、

今も絶える事なく続けられているのは、


こんな風に

時代のニーズに合わせて

柔軟に変化を繰り返して来たからではないか?

なーんて、

個人的に思ってみたりします(^◇^;)



それにしても、

なんかスッキリした〜〜\(^o^)/

ずっとこの「タブー」に縛られていたもんなぁ💦


今度は最初から【オレンジ狙い】で、

試作してみなきゃね😁


長い話に

お付き合い頂きありがとうございました!



お天気はあまり良くなさそうですが、

よいお盆をお過ごし下さいませ🙇‍♀️




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