喋り過ぎてお客様の信用を失ってしまった失敗談 | 失敗から学ぶ君のブログ

失敗から学ぶ君のブログ

営業一筋26年。数えきれない程の失敗や挫折を繰り返し、未だに失敗をしている中年オヤジです。今では畏れ多くも管理職を拝命させて頂いておりますが、組織運営も失敗の連続!そんな私が出会った本や失敗談、不思議体験や日々の出来事や感動した事をご紹介します!

喋り過ぎてお客様の信用を無くしてしまった失敗談をご紹介します。
 
私は子供の頃から「お前って良く喋るよなぁ」と友人達から言われて来ました。
今でも嫁さんから「あんたは口から産まれてきたんだよ」とか言われます。
 
私の母親に失礼な一言ですよね。
普通の人間である私の母親でも、さすがに口から出産はしません。
私の知る限り、ドラゴンボールのピッコロ大魔王くらいです。
 
10数年前、お客様に書類を渡すだけと言う簡単なミッションがあり、大した用事ではなかったので、上司を車に残して私一人で訪問した事がありました。
 
ところが、ひょんな話題からそのお客様と話が盛り上がり、上司を待たせてある事をすっかり忘れ、2時間近くも話し込んでしまったのです。
ちなみに話題は、前日に放送されていた「恐怖!心霊体験」と言う番組の話でした。
 
慌てて車に戻り、上司に平謝りをしましたが、地獄の鬼もビビるくらい悪鬼羅刹の様な形相で睨みつけられました。
私の背中に冷たい一筋の汗が流れるのを感じながら。
ある意味、車の中で物理的な恐怖体験をする事になってしまったのです。
 
さて、私が新入社員時代、この話好きが仇となってしまった失敗談があります。
とあるお客様が商品を買いたいとワザワザ来店していただいた際の出来事です。
お客様が欲していた商品は当時の最新式のものでした。
タイミング良く、その新商品の社内教育を受けたばかりで、商品知識がまだ頭の中に残っていたんです。
奇跡的に。
 
そこで、お客様からいただいた質問や使い方などをジャパネットタカタさんばりに説明していました。
お客様も「へぇ~、凄いんだね!」とか「そんな事も出来るんだ!」などなど、セールスマンとしては大変やり易い商談でした。
こうなったらもう止まりません。次から次へとセールストークに火が着いてしまい、しまいには商品の話から脱線して、お客様の必要としない、おかど違いな商品まで売り込む有様。
 
がしかし、それはお客様の巧妙な罠だったのです。
私、掛かってしまいました。
ゴキブリホイホイ的な罠に、まんまとハマってしまったのです。
 
ソファに腰掛け、前のめりで私の話を聞いていたお客様が、急にふんぞりかえり、足を組んでタバコを吸いながら私にこう言いました。
「あんた、信用出来んなあ」と。
私は「?」状態になりました。
 
次にお客様が言い放った言葉は
「あんたみたいにベラベラ喋る営業マンは嘘つきが多いんじゃ!あんたが信用出来る人間かどうか試したんじゃ!」と。
当時の新入社員だった私からすれば「営業マンは喋ってナンボ」的な価値観を持っていたので、お客様の言っている事態が飲み込めなかったのです。
 
もちろん、そのお客様は何も買わずに帰っていきました。
しばらくあっけに取られていましたが、この事を上司に相談したらこう言われました。
「当たり前やボケカスどアホ!」と。
ゴキブリホイホイに捕まった生きているゴキブリが、そのまま生ゴミと一緒にゴミ清掃車の圧縮機に潰されたかの如く、プチって感じで。
 
私はその出来事が腑に落ちず、その日の帰りにTSUTAYAさんへ寄ってプロのセールスマンに付いて書かれた書籍を立ち読みしました。
そこには、私のセールスマンに対する既成概念を根底から突き崩す内容が書かれていました。
「プロのセールスマンは聞き上手❤︎」と。
 
営業マンの皆さん、セールスマンはお客様に気分良くお話しさせてこそ信頼が高まるんですね!
おしゃべりは禁物ですよ❤︎