私(母)
娘の不登校・ひきこもりと、夫によるカサンドラ症候群や毒親に悩む主婦
娘(18歳フリーター)
中2から5年不登校でひきこもり
PTSDによる抑鬱あり。
発達障害(ADHD・ASD・LD傾向)
2024年3月通信制高校卒業
扶養内アルバイトで社会へのリハビリ中
発達障害(ADHD・ASD・LD傾向)
PTSDによる抑鬱あり。
夫
娘に似た特性があるが自覚無し。
私の娘の診断が中学生と遅かった事は以前書いたのですが、それは娘が女の子である事が遅くなった一つの理由であると感じています。
私が娘の違和感について悩んでいた十数年前は、世間ではまだまだ発達障害は『男児に多い』という考えが根強かったように思います。
また、その頃の情報では発達障害の特性の特徴が男子に表れやすい事ばかりで、女の子には当てはまりにくい事が多く感じました。
そして私と娘がいた環境も、娘の発達について人に話しづらい所があったのかなと思います
娘が通っていた小学校は小規模校かつ、学年の児童の男女比率が2:1と女子がとても少なかったのです。
授業参観や学校行事では保護者同士で話すと、男の子のママが多いからか、
男子あるある、男子の幼さエピソードで盛り上がる方が多かったです。
「うちの子は学校の手紙を持ち帰らなくて」
「机の中がぐちゃぐちゃで」
「宿題やらずに遊んでばかりで」
という話題で周りが共感し、盛り上がっている事も多くありました。
そして本当に沢山言われたのが
「女の子はしっかりしてるから〜」です
これは娘が高身長で、外見が実年齢より➕3〜4歳に見えて大人びて見えた事もあると思います
そしてたまたま、娘の友達は勉強も運動も優秀で、しっかりした子が多かった為に、育児の悩むレベルが違い過ぎて、私は勝手に劣等感を感じていました。
そんな環境で、
「うちの娘は年齢より精神的に幼い」
「うちの娘も机がぐちゃぐちゃで、宿題がなかなかできない」
なんて、人に言えないと感じました。
たぶん、特性のある女の子がいらっしゃる方は、少なからずそういう経験があるのではないでしょうか。
自己管理の苦手さが男子あるあるとされやすい状況で、
女の子なのにできていないのは恥ずかしい
私の育児が下手だから娘がしっかりしないのか
という思考に、私はなってしまいました
つまり娘の苦手な事は私の責任、私がお母さんとして子育てに向いていないからと、自分を責めるようになり、恥ずかしい事だと感じてしまい、なかなか人に相談する事ができませんでした
今なら
男子と女子では特性の現れ方に違いがある
しっかりした男子だっている
女の子は気づかれにくいだけで、男子と同等に特性のある子がいるのでは(私の主観)
と思っていますが、思春期以降は女の子は女性らしさや気配り等を求められる日本では、女性の発達障害の方の困り事や辛さは、少し理解されにくく、我慢したり隠そうとしてしまう事も多いのかなと私は思います。
私が入っていた発達障害児の親の会でも、圧倒的に男子のお母さんが多く、女子のお母さんは少なかったです。
ある時、会員の中で女の子のお母さんが集まるランチ会が開かれました。
そこでは普段の親の会では話せない様な、女の子ならではの悩みを人に相談できた事は本当に助かりました。
女子特有の共感や同調する会話の難しさ
身だしなみに気をつける事が難しい事
(下着の透け等を気にしない等)
生理によってメンタルが不安定になる
体毛の処理が難しい
定型発達の子なら自然に気にする、できる事が特性があると自分で気をつける、ケアする事が難しかっりして、中学生以降でも親のサポートが必要な場面は多いと感じました。
個性の範疇なのか、理解や支援があった方が良いのか、子供の特性や発達についてはとても悩むし難しい問題ですが。
児童精神科医でも女の子の特性の見極めは難しいと言う位なので、学校や検診等で引っかからないのは仕方ない事なのかもしれません。
でも、特性の表れ方が性別によって違うともっと広く知られていれば、親としても相談しやすく、女の子の深刻な二次障害や診断や医療に繋がる事が遅くなってしまう事も、防げるのかなぁと思います。