今回も『LIBERTY』特集ですが、頑張って2曲いっちゃいますよ~😉

今回も3Θさんのブログ記事を参考にさせていただきますね。

まずは『眠れる森』から。

 

 

沙也加さんのライナーノーツ、あえてかな、ちょっと第三者目線で書いている感じがして興味深いです(笑)

 

>どこかゴシックで、重厚感のある耽美なアレンジはどこかクラシカル・クロスオーヴァーにも近い雰囲気。

 

クラシカル・クロスオーバー???

わかってないの私だけ?😱

ということで調べてみました。

 

そもそも「クロスオーバー」というのは、ジャンルの垣根を乗り越えて音楽性を融合させるスタイルを指す音楽用語で、その中で「クラシカル・クロスオーバー」は、クラシックとポップスを融合したものだそうです。

代表されるのが「Time To Say Goodbye」。

なる程こういう感じなのですか。

この曲の雰囲気、好きなんですよね~。

 

 

重厚感のある耽美なアレンジ、今まで『眠れる森』を聴いていた時には、そのような印象はなかったのですが、この曲のサウンドは例えばコンサートでの生演奏だと映えるような気がします。

 

特に

 

連れて行ってよ

瞬きさえ 怖いくらい

不確かなひと

気付いてるよ 息をひそめ 何処に行くの?

戻らないのね

 

から最後のサビへと盛り上がっていく部分とか、凄いですね~アップ

これは今回改めて聴いてみて新たな発見でした!

この曲も『LIBERTY』と同様、ソン・ルイさんの作曲・編曲ですね。

 

私、ストリングスの音色・・・、音色そのものというより、ポップスにストリングスが入ったアレンジの雰囲気が好きなんですよ。

単純にストリングスが入っただけで、「どこかゴシックで、重厚感のある耽美なアレンジ」に聴こえちゃいます(笑)

 

それと沙也加さんや3Θさんも書いてらっしゃる通り、沙也加さん自身のコーラスが効果的に使われています。

何重にも重ねられた沙也加さんのコーラスは、まるで森の中にこだまする「心の声」のようで、儚く寂しく美しいです。

 

>『ヴォーカルは泣き出しそうに、絞り出すように、叫ぶように孤独を歌っています。「LIBERTY」もそうですが、今までの曲にはなかった、実は最も得意とする低音域を使えたのが嬉しかったです。

サビはウィスパー・ヴォイスのコーラスを何重にも重ね、透明感と奥行きを出してもらうようにお願いしました。

まるで耳元で歌い掛けているような感覚を味わえるので、ぜひヘッドフォンを使って聴いて、神田沙也加とリスナー「1 対 1 感」を感じて頂きたい一曲です。

 

そうか、沙也加さんとしては低音域が最も得意なんですね。

意外な気もするし納得する部分もあるし、まあ私からしたら全部得意としか思えませんが(笑)

確かに『LIBERTY』や『眠れる森』の歌声は、低音の響きが心地よいです。

そしてこの曲を実際にヘッドフォンで聴くと、まさしく耳元で歌いかけてくれているような感覚になって、たまらないです😆

 

 

先程も取り上げた

 

気付いてるよ 息をひそめ 何処に行くの?

戻らないのね

 

の部分、歌声が3重になっていて、超低音の沙也加さんの声は、森の中に潜んでいた「魔女の囁き」のようですし、やや遅れてくる高音は、「少女の叫び声」のようにも聞こえてきて、森の中を彷徨っている感じが見事に表現されていると思います。

 

 

そして歌詞。

 

『眠れる森』

作詞:神田沙也加

作曲・編曲:ソン・ルイ

 

愛し方 別れ方 何も知らないままで

判ったような振りをした あの日

 

幼かった 恋しかった ひとりは嫌いだった

なのにいつも、なんの力もない

 

側にいて欲しい人ほど 離れてくの何故?

いちいち疑う癖がつく頃

 

やっと信じかけて来た 所だったのに

また、サヨナラ

 

遊び過ぎて 子供のように迷い込んだ

眠れる森

霧の中で その名前を叫んでみても 明けない夜

I’m a sleeping foolish girl

 

「明日から 別々に生きて行こう」なんて

人はなんて 移ろいやすいもの

 

眠る間に ひとときの 世界は変わり行く

目覚めたら、全ては幻

 

どんな期待が芽生えても

決して求めない

夢など、見ないよ。

傷付くから

忘れるのかなぁ あなたは

“私が居たこと” それでもいい

 

連れて行ってよ

瞬きさえ 怖いくらい

不確かなひと

気付いてるよ 息をひそめ 何処に行くの?

戻らないのね

 

The silent secret world

子供のように 迷い込んだ

眠れる森

霧の中で その名前を 叫んでみても 明けない夜

I’m a sleeping foolish girl…

 

>美しいメロディとは裏腹に、詞は実に寂しく、哀しい言葉達で綴られています。SAYAKA時代からの特徴である、抽象的・比喩的表現を存分に用いた歌詞です。

まるで薄暗い深い森でひとり迷子になったような、きっと戻らない誰かを信じて待つような、不安と期待の入り交じった気持ち。

その怖さ、心細さといったネガティヴな感情を、どこかファンタジックに、おとぎ話のように書いています。

 

確かに「寂しく、悲しい」言葉たちが続きますね。

繊細でネガティヴな感情を、どこかファンタジックに、おとぎ話のように、ですか。

この辺り、どこまでがフィクションでどこまでが沙也加さんの心を反映したものなのか、わかりませんが、

 

どんな期待が芽生えても

決して求めない

夢など、見ないよ。

傷付くから

忘れるのかなぁ あなたは

“私が居たこと” それでもいい

 

とか、辛いです・・・。

 

>「I'm a sleeping foolish girl」、コーラスの 「fall in dreams」 など、英語詞にも深い意味が込められていて、今アルバムの裏テーマを握っているトラックです。

 

『LIBERTY』の裏テーマですか。

同じ「夜」でも、『眠れる森』は『流星』の描く世界とは真逆ですよね。

沙也加さんが描く世界には、そうした二面性があるような気がします。

後のTRUSTRICKも、そのユニット名自体、TRUST(信頼)とTRICK(策略)という二面性をあわせ持つものでしたし。

 

「森」と沙也加さんと言えば、「INTO THE WOODS」がありますね。

登場人物はディズニーにも出てくるキラキラしたキャラクターばかりですが、この作品でもダークな側面がある「森」が描かれていました。

 

そして「深い意味がある」という「I'm a sleeping foolish girl」、このフレーズを聴いて私が連想するのは、「sleeping beauty」。

そう、「眠れる森の美女」です。

魔女から「100年間眠り続ける」という呪いをかけられた王女が、王子の愛のキスで目を覚ますという、あのお話。

もちろんハッピーエンドです。

 

『Sleeping Beauty』と言えば、聖子さんの名曲を思い浮かべる方も多いと思います。

 

 

・・・なんという幸福感。

これが「松田聖子」なんですよね。

 

でも沙也加さんが描いたのは、「眠れる森の愚かな少女」。

いつまで待っても王子様は来ないんです。

そんな・・・。

 

でも「fall in dreams」っていうコーラスにも深い意味があるなら、もしかしたら

 

>それでも夢を見ることを恐れないで。いいことがあるかもしれないよ。

 

というメッセージもあったりするのかな(願望)w

 

いずれにしてもこの『眠れる森』という曲は、サウンドも歌詞も森のように奥が深い作品だと、今回記事を書きながら改めて感じました。

 

 

そして『Remember rain』。

これはもう、シンプルに名曲だと思いますし(笑)、大好きな曲です!!

「雨」を描く情景、それを奏でる沙也加さんの歌声、どちらもたまりません。

限りなく美しく、そして切なく悲しい物語。

 

まずは聴いてみましょう。

これはアルバム『LIBERTY』が発売される前、2010-2011のカウントダウン・コンサートでの歌唱です。

 

 

ああ~、やっぱりいい曲だなあ・・・音譜

 

Rain falls again 叶わなくても

きっとふたりは 始まってたの

だって あなたなら 同じ恋に落ちた、私

 

とか、

 

Rain falls again 叶わなくても

きっとふたりは 始まってたの

だって あなたとは 心で結ばれてた、強く

 

とか、なんて意地らしい・・・。。

 

作曲はsolayaさんという方。

 

 

正直私は存じ上げなかったのですが、『LIBERTY』に収録されているオリジナル曲の作曲は、沙也加さんお気に入りのミュージシャンの方に依頼していたようなので、どこかで沙也加さんのアンテナに引っ掛かっていたのでしょうね。

坂本真綾さんあたりの提供曲かな?

 

いずれにしても『Remember rain』のような美しいメロディを作る方なんですから、solayaさんに曲を提供していただいたのは大正解でした。

ピアノ、ストリングス、ギター、それぞれが雨音を連想させるようなアレンジ、素晴らしいです。

 

では3Θさんのブログから。

 

 

ライナーノーツより。

 

テーマは「限りなく優しい悲恋」。

決して落ちてはいけない恋に落ちた、哀しい2人について歌っています。

誰もが一度は、そんな経験があるのではないでしょうか。

 

この曲、どうやら沙也加さんにとっての「実話」だったようです。

その発言についてはまた、別の機会で書かせていただきますね。

でもそうか~、実話をもとに書いているとなると、より切なさが増してきます・・・。

 

ヴォーカルは、終わって行く恋を慈しむように、避けられない運命と静かに対峙するように、そっと何かを願うように丁寧に歌っています。

それは来世で結ばれる事なのか、愛しい人の幸せなのか。

是非、想像しながら聴いて頂きたいです。

 

沙也加さんが願っていたもの。

私の想像は、来世で結ばれることかな・・・。

沙也加さんは「魂の輪廻転生」のようなものを信じていた、私は以前からそう感じています。

 

 

美しいピアノの間奏と、サビのファルセットロングトーンが印象的で、私はそこに「一聴き惚れ」して、絶対歌ってみたいと思いました。

叶わなくてもいい、出逢えたことで運命だから。

そして、こんなに貴方を愛せた事は、紛れもなく奇跡だから。

いつ何処で出逢っていても、きっと同じように貴方に惹かれたと思うから。

そんな風に、哀しくても、諦めに似た優しさを持ち合わせている主人公をイメージして書き、歌いました。

 

哀しくても諦めに似た優しさを持ち合わせている主人公・・・。

それが沙也加さんってことなんですね。

 

誰にも気付かれずに始まって、誰にも気付かれずに終わっていく。

秘密の恋を包んでいた、雨の記憶。

 

雨の記憶。

まさに♪ああ 泣かないでMemories♪ではないですか!😭

 

この主人公は、雨が降ると思い出すんですね。

いや、むしろ「雨がまた降って欲しい」と願っている。

 

Rain falls again

 

叶わないとわかっていてもまた雨が降って欲しい・・・、切ないです。

 

これは勝手な想像ですが、この『Remember rain』という楽曲は、坂本真綾さんの2008年作品、「雨が降る」の影響を受けている部分があるように思います。

 

 

これもいい曲ですね~。

真綾さんの歌声も沙也加さんに通じるものがあって、透明感が溢れていて美しいです。

 

元々沙也加さんは真綾さんのファンだったようですし、「レ・ミゼラブル」ではコゼットとエポニーヌとして共演しています。

また「雨が降る」を主題歌として使っていた「鉄のラインバレル」というアニメで、「雨が降る」の後に主題歌になったのが、これも真綾さんの「Remedy」と言う曲で、作曲・編曲がsolayaさんということですから、その影響を受けて生まれた曲が『Remember rain』だと言っていいと思われます。

 

そしてこの「雨が降る」は、TRUSTRICKでカバーしているんですよね~。

 

 

ああ、これもたまらない・・・😭😭😭

やっぱり沙也加さんの透明な歌声は、雨によく似合いますね。

 

ちなみに、当時の沙也加さんは相当な「雨女」だったらしいです☔(笑)

もしかしたら、沙也加さんの想いが天に通じていたのかも・・・。

 

>ストリングスの音色の中に聴こえる「雨音」にも是非、耳を澄ませてみて下さい。

 

あ、「雨音」が確かに聴こえますよ!!

あえてどことは書きませんので、皆さんよく聴いてみてください耳

 

 

さあ、ここからはまた自分の世界です(笑)

今回この曲も改めてじっくり聴いてみて、思いました。

 

「そうか、ここから始まったのか・・・」

 

何がって?

そう、先程も書いた、「魂の輪廻転生」。

その物語が、ここから始まったんだとパー

 

沙也加さんが後のTRUSTRICKで描いた、「神田沙也加という世界」。

その中核にあったのは、まさしく「魂の輪廻転生」と、その輪廻転生した魂の「めぐり逢い」の物語だった、私はそう思っています。

これは極めて個人的な見解ですが。

 

Remember rain 叶わなくていい

もしも同じ運命でも…

生まれ変わっても あなたにまた逢いたい

そして、恋をする

 

そう、

 

生まれ変わっても あなたにまた逢いたい

 

これこそが沙也加さんの「至上の愛」だったのかな、って・・・。

 

そういう意味では、『眠れる森』も同様ですね。

希望と絶望の違いはありますが、「眠れる森の愚かな少女」が目覚めた(魂が再生した)先にはどんな世界が待っているのか?

要するにそういうことだと思うのです。

 

象徴的なのが、1stアルバム『Eternity』の1曲目、『Ever Blue』。

『Eternity』の森(やっぱり森なんです)で、再生した魂たちが浮遊しているようなこの感じ。

ここでも沙也加さんの多重コーラスが、森の奥深さや神秘性を効果的に表現しています。

先程の『眠れる森』のライナーノーツの解説が、ピッタリ当てはまりますよ(笑)

 

ウィスパー・ヴォイスのコーラスを何重にも重ね、透明感と奥行きを出してもらうようにお願いしました。

まるで耳元で歌い掛けているような感覚を味わえるので、ぜひヘッドフォンを使って聴いて、神田沙也加とリスナー「1 対 1 感」を感じて頂きたい一曲です。

 

う~ん、まさしくアップアップアップ

 

と言うより何より、美し過ぎますよ、これは。

洗練された美の極致、という感じがします。

『LIBERTY』から3年後の沙也加さん、ここまで進化、いや神化するんですね。

 

 

よく聴いてくださいね。

0:55あたりからの、

 

you already forgot me?

(「あなたはもう私のことを忘れてしまったの?」)

 

は、まるで前世の記憶を確かめているよう。

 

忘れるのかなぁ あなたは

“私が居たこと” それでもいい

(『眠れる森』)

を思い出します。

 

この名前

呼んで

呼んで

 

そしてここからさらに・・・、ダメだ、止めておきましょう(笑)

トラトリの世界を語り出すと止まらなくなるんで、それはまた後程(笑)

 

いずれにしても、TRUSTRICKが描いた「魂の輪廻転生の物語」の始まりをここで見つけたような気がして、個人的には感慨深いです。

 

そして先日、週刊文春(5月5・12日ゴールデン・ウィーク特大号)に寄稿された宮田大三さんの記事を読んだことで、この思いは確信に変わりました。

大三さんは、沙也加さんの「親友」であり一番の理解者だった方で、以前このブログでもツイートを紹介させていただきました。

私は購入して読みましたが電子版をリンクしておきますので、特にこの記事の最後のエピソード、読んでみてください(ログインが必要)。

 

 

「この想い、いつか自分の歌にしたいな」―。

 

沙也加さん・・・。

言葉になりません・・・。

 

 

すみません、『Remember rain』に戻りましょう(笑)

自分が注目するのは、この曲を歌う沙也加さんの歌声。

 

透明感のある歌声が、この曲の哀しみを美しく彩っているのは言うまでもありませんが、同時にある種の「甘さ」のようなものも感じます。

これは『流星』の歌声からも感じています。

 

神田沙也加版キャンディボイスとでもいいますか😌

これはこの時期特有のもののような気がして、貴重な歌声だと思いますね。

 

 

『Remember rain』

作詞:神田沙也加

作曲・編曲:solaya

 

雨が降る帰り道

傘が触れ合った瞬間(とき)

張り詰めた糸が切れる 音がした

 

あなたが笑う度に 静かに惹かれたから

進めないと分かってても 逢いたかった

 

Rain falls again 叶わなくても

きっとふたりは 始まってたの

だって あなたなら 同じ恋に落ちた、私

Remember rain 叶わなくていい

いつか 思い出になるなら

違う感情で 笑顔でまた逢いたい

そっと 雨が降る

 

正解なんてなくて でも間違いはあって

誰もが“大事な人”と 居たいだけ

 

Rain falls again 想い過ぎてく

たった一度の 夢を見たの

ずっとわがままに 今も側にいたい だけど

Remember rain 通り過ぎてく

まるで宝石の様な日々

終わる日が来ると 本当は気付いていた

ほらね 時が来る

 

隠れ家を探した恋は

誰も知らない 真実

忘れない キスに込めた“秘密”を

 

Rain falls again 叶わなくても

きっとふたりは 始まってたの

だって あなたとは 心で結ばれてた、強く

Remember rain 叶わなくていい

もしも同じ運命でも…

生まれ変わっても あなたにまた逢いたい

そして、恋をする

 

 

『Remember rain』

それは、限りなく美しく、切なく悲しい雨の物語・・・

 

沙也加さん

 

生まれ変わっても

あなたに

また逢いたい・・・