(肝臓の働きはこれで最終回~)
肝臓には血糖値や血清たんぱくを一定に保とうとする生体恒常性(ホメオスターシス)の維持にも大きく関わっています
★血糖値
血糖値の急激な変化は糖尿病のもと・・・
血糖値を下げるホルモンはインスリンでしたね
インスリンは、分泌されると、肝臓へ。
肝臓はインスリンの力で、ブドウ糖をグリコーゲンというかたまりにし、肝臓の内部に蓄えるんです。
(インスリンはそのあとまた別の組織へ行っても働きます)
肝臓はそうやって余分な糖を蓄えたり、または分解したりして血糖値を調節
なるべく血糖値を一定に保つよう働いてくれています
★血清たんぱく
肝臓では体たんぱくの他にも体全体の維持にかかわるたんぱく質も作られています
特に多いのが血清たんぱく
血清は、血液が凝固して上澄みにできる淡黄色の液体成分のこと。
血清たんぱくは、これに含まれるたんぱくです
これは生命維持にとても重要な役割を果たしています。
血清たんぱくの主なものはアルブミンとグロブリン。
アルブミンは肝細胞で合成され、血清中の総たんぱくの半分以上を占めます。
アルブミンは血液の浸透圧の調整をしたり
脂肪酸や金属イオン、薬剤などを吸着し血液中を動くことができるようにしたりします。
肝臓の働きが低下すると・・・
アルブミンの合成量が減り、血液中のアルブミン量も減少し、併せて血清たんぱく総量も低値に
アルブミン不足はむくみなどの原因になります。
ちなみに血清たんぱくの免疫に関わるものがγグロブリン(リウマチの方は良く聞く名前ですね)
これはBリンパ球で産生されます。
こんなこともやってくれている肝臓さんです
そりゃ休みなし24時間営業です
疲労→アンモニア→肝臓 とか
むくみ→アルブミン→肝臓 とか
(挙げ出したらきりがないけど・・・)
考えたことありますか~?