リアスプロケット変更 | 電動アシスト自転車を爆速改造する

電動アシスト自転車を爆速改造する

2015年ヤマハCITY-X を 「羊の皮をかぶった狼」 に変身させます。


電動自転車 改造- 第2回目  リアスプロケット変更


これまでのおさらい
ヤマハ電動アシスト自転車 2015 CITY X は前輪のセンサーと 動力ユニットのセンサーの2重で速度管理しているので、前輪のセンサーをいじっても(マグネット1/3化) 動力についている24キロのリミッターが効いているので、24Km/hリミッターは解除できませんでした。


したがってもう1つの動力から取っているリミッターを解除させるために 今回は リアスプロケット16T→13Tに変えます。

13T で どうしようもない不具合がおきたら 14Tにします。



今回の 改造するにあたり、買ったもの
・スナップリングプライヤ  モノタロウ 720円


・内装3段14T は ヤフオク が安く 400円+送料140円=540円

https://www.monotaro.com/p/0679/0603/?displayId=5





・リアコグ13T はブロンプトンの通販 932円+送料140円=1070円
http://www.ikd21.co.jp/ikd/items/i246.html


・15のメガネスパナ と10のスパナ (近くのホームセンター)






13T 14T 内装3段 リアコグ13T

左が ブロンプトン13T(オフセットなし ) 
右が シマノ内装3段用14T(オフセットあり)




 




分解するにあたり 注意すること
1 インター3の調整方法と ワイヤーの抜き方 を 事前にしらべておく。


インター3 調整方法 ↓
http://www.cb-asahi.co.jp/html/mente-hensoku3.html

インター3 ワイヤーの抜き方↓
http://www11.plala.or.jp/taka-lab/20060713-R-Tire-Change/R-Tire-Change.html




2 ブレーキのワイヤーを抜く時は ボルトがワイヤーをつかんでいる位置 と アジャストボルトの位置を マーキングしておくこと、(組み立て時同じ位置にあわせることで ブレーキ調整不要 )


3 分解は ハンドルに 本などを かまして 自転車をさかさまにして行なう


 




4 外した部品は 面倒でも紙に書いた絵の上に置いていく。










CITY-X スプロケット交換手順


1) 自転車をさかさまにする。

2) カバーのビス3カ所を外し 

   カバーは 上にスライドさせながら 外す。

3) バネの片側を引っ張って外し 垂らしておく、
   チェーンを アシストギアから 外して垂らしておく。

4) インター3のワイヤを外す (難関)


5) ブレーキの止まっているボルト2個を 10のスパナで外し

   ワイヤを抜ける状態にしておく。

   ワイヤの先端にスリーブがついているので 

   ニッパで切っておく --- ※(


6) 15のスパナで ハブナットを 緩めて外す。

7) ハブについている フェンダーや ナットや スタンド
  チェーン引き などを すべて抜く


8) インター3のプッシュロッドを 抜いておく

   (これをしないと チェーンが抜けない)
  
9) ギアにかかっているチェーンを 引っ張って ハブをくぐらして

   垂らしておく。


10) これでタイヤがスポっと外れる。

11) スナップリングプライヤで Cリングを外しスプロケットを抜く。  


・・・

 


※(記事追加) スリーブについて




このワイヤーの先のスリーブは、
できるだけ 「抜く」か 「ちぎる」 かしたほうが よいです。
いや、 そうしないと後で大変な目にあいます。

スリーブは モンキーで軽く挟んで コーンコーンと 叩くと抜けるのではないかと思います。




前のブレーキのワイヤーでやってみましたら 抜けました。

もし抜けなければ ニッパで スリーブをちぎって 取り外すのがいいです。


ワイヤー(超硬い)
スリーブ(やわい)





最初わからなかったので ワイヤーを切ってしまいましたが、
ワイヤーをニッパで切っててしまうと かならず 「ホツレ」 がおきます。

ホツレると 穴に入りません。(泣

ニッパーでワイヤを切るなら 先に瞬間接着剤を 染み込ませてから
切るなりしないと 「ホツレ」ると後が大変です。





分解において 難関部分が2カ所



難関1  インター3のワイヤーを抜く部分



 最初分からなく アジャストを緩めてみましたが それでは抜けませんでした。 

 コツがわかれば簡単です。


インター3のワイヤーの抜くコツは

(CITY-Xを逆さにした状態で)


ギアの変速を 1段目 (プッシュロッドが長く出る状態) にしておいて

右手親指で プッシュロッドを床 まで 押します




すると ワイヤの先端が 少し遊びます。


左手 人差し指の腹で ワイヤー先端のスリーブを 

溝(切り欠き) のほうへ押さえておいて





親指を離すと 




簡単に抜けます。

ワイヤー根元の アジャストボルトは 緩めなくても できます。


ここで注意 

ワイヤーの頭を人差し指で突いてしまうと 頭が引っ込んでしまうので、

その場合は もう一回 変速を1-2-1と切り替えると 出てきます。

---頭が引っ込んでしまっては 上手くいきません。



難関2 

 スナップリングをはめる部分


インター3のCリングは 非常に硬いです。

はめるときも スナップリングプライヤを使います。



1) Cリングを両手で開いて 置いているプライヤに ひっかける




2) 人差し指と親指で Cリングがひねらないよう抑えておき 

 プライヤをゆっくり持ち上げる。

3) ギアの真上まで そろーっと 移動



開きながらはめます。


指で押さえていることもあり 不思議とパチーンはしません。







スプロケット交換


まず 元のスプロケット16Tを抜いて まず14Tを入れてみました。


14Tを入れて見て はじめて オフセットの意味が わかりました。



上から見ると 14Tの チェーンが通る芯が オフセットにより インター3を避ける形で離れています。




次に13Tをはめてみますが、13T はオフセット=0のため インター3の側面にペタンと張り付く感じです。


このままチェーンをいれたら インター3のカバーにチェーンが乗り上げてしまします。

幸いインター3に当たる部分はごくわずかですから、その部分を 少し削ればチェーンは通ります。

削る部分は ↓ ココ




削る部分は インター3のカバーの出っ張り(傘)の部分です。機能的に削ってもそれほど問題はなさそう。フチャフチャ素材なのでカッターナイフで簡単に切れます。1mmちょっと削ればOK。


リアコグ13T装着完了、




復旧して試走しました。



結果
すばらしく スピードアップしてくれました、
改造前 アシストが効かなくなる速度が感覚的に20-21km/hくらいだったのが 25-26Km/hくらいにアップしました。
アシスト域が4-5km/h  のびた感じがします。これまで 22キロくらい出すと ペダルの回転が忙しすぎて人間の足の回転がおっつかなくなり ペダルに力が入らなくなりアシストも入らない。って感じになっていましたが、16T→13Tにすると ペダルの回転数がおそくなり、ひとこぎひとこぎ に力が入るので、アシストも効きだし、グングンスピードが上がり、らくに25キロ出る といった感じです。
乗ってて 全然違和感無し。改造してよかったです。








インター3 12T化  の可能性


13T の効果は抜群。12Tなら さらなる効果が期待できます。


ただし 内装12Tギアは売っていないので 外装12Tのギアを改造する必要があります。
仮に12Tギアが作れたとしても、インター3にモロに干渉するので そのままで 取り付けすることが できません。



金属カバーの出っぱり部分の直径42.4mm


12Tギアと金属カバーは密着状態なので、この寸法なら チェーンが通りません。

金属カバーは外す必要があります。


 


金属カバーを取っても 当たりそうな個所があります。ココ↓40.5mm

 


12Tの現物がないのでわかりませんが、チェーンを通した時の内径が40mmなら当たります。


↑カタログの写真をみるかぎり 内径35mmの比率から見て ギアの谷の部分の外形は40-41mmって感じにみえるから微妙です。 できるかぎり 12Tギアは、インター3から離せるだけ離して設置したほうが無難です。



品物(外装12T) が入手できるのか も 問題ですので、こちらも調べます。
外装12Tは 薄刃と厚歯 がありますが 厚歯 を買います。 薄刃はたぶん何枚も重ねて使う多段変速の歯だと思われるので、「シングル」と名前がついていればまず厚歯であると思います。


かなり探し回ってやっとみつけました。2015年8月時点で 厚歯で在庫のあるお店は 1店だけでした。(薄刃なら何件もでてきます) 

これ・・
GJ-COG-005/FIRE EYE [ SINGLE SPEED COG ] コグ 厚歯 【guava jelly】/12T   378円  
http://www.bike-online.jp/SHOP/GJ-COG-005.html

・・を買います。378円  送料代が 九州なんで 1460円! 合計1838円



12Tは 9爪なので、3爪に削らないといけません。しかも3爪にしてからも 四角の爪を丸に削らないといけません。これには 電工ドリルに付けるやすり がいりますが、これらはホームセンターで買えます。






一番の問題は チェーンがインター3に当たる部分をどうするか、
それについて 2つ考えました。


1) モノタロウで ドーナツ状35-42Φの リングシムが売っているので これの厚み違いを何枚か買い、  このシムの外側を1mm削り 35-40Φに加工したシムを作る。  このシムを インター3の側面金属カバーのはずす代わりに ギアとインター3の間に入れて  インター3に当たりそうな部分から確実に離す。 ただし 離しすぎると Cリングがはまらないから、 Cリング を平べったく削る必要がある。 これでインター3の 側面に チェーンが当たるのは 交わせるとおもう。しかし金属カバーがないので ペダルをこぐのをやめたときに 、ギアは停止でインター3の側面が回っている、 と言う状態 が発生するので シムとインター3が摩擦することになる。これがどう影響するのか、まだ分からないことも多く、この方法は怖い面がある。


      
2)もう1つは ドーナツ状 ネオジウム磁石 37Φ-30Φ-5mm が通販で売っているので 磁石で ギアを固定する方法。  つまり 12Tに ドーナツネオジウム磁石をくっつけて、インター3のシャフトに帽子をかぶせるイメージでペタンをくっつける。(ギアはCリングの外側にくる) これなら インター3からかなり遠いところにギアが通るので安全だし、何も調整はいらない。 このドーナツネオジウム磁石37Φ-30Φ-5mm の磁力はカタログ値13.3Kgと超強力。

チェーンを回しただけで ギアの横方向のベクトルが何Kgも 掛からないとおもうので外れる可能性は 低いと考える。ギアがハズれさえしなければ、怖い部分はない。


よって2)でいってみます。 


 ネオジム磁石(N45)、リング型、Φ37xΦ30x5(mm)、↓
http://www.neomag.jp/shop/magnets/category_list1.php?cat2_id=1&shape_id=3      
1850円に送料1100円 合計2950円

 

リアコグ12T 1個 と ドーナツネオジウム磁石 1個 で 合計 4800円
この他に ホームセンターで やすり とか かっていったら 合計6000円こえそう

CITY X を 「羊の皮をかぶった狼」 にする ために ぜひとも12Tを成功させたい。




2015年 CITY X 今後の 爆速改造予定
1 リアギア 12T化 (次回) 決定
2 アシストギア 9→11T化 (次々回)予定
3 タイヤ20インチ→22インチ化 (次次々回) 未定