パワハラくん帰還大作戦の第三段です。
第一段のところで書きましたように、
僕の職場には、適正配置というものがありまして、
パワハラくんを僕の部署に、一時的に、
実習という形で避難させたものの、
パワハラくんを僕の部署員にするには、
適正配置を上回る人員になってしまうので、
場合によっては、僕の別の部下が、
パワハラ上司の元に、異動になってしまう可能性があるのですね。
それは何としても阻止しなくてはなりません。
なのでパワハラくんを、元の部署に戻すこと決めたのですが、
ただ戻しただけでは、またパワハラくんの心身が病んでしまうのは、目に見えています。
そこで、パワハラ上司の方に、
タメージを与える作戦に、僕は出たわけですね。
前回は、そこまで書きました。
パワハラ上司は、自分は完璧な存在であると語り、
そしてパワハラくんのミスを執拗に責め立てる、
ということをしてきてわけですが、
自分は完璧だと語る人ほど、実はミスが結構あるのですね。
僕は、そのミスを見逃さず指摘していきました。
そして、パワハラ上司から、
「自分は不完全なのだから、ミスを執拗に指摘しないでほしい」という言葉を引き出しました。
そこに僕は、「人間はみんな不完全なのだから、長い目でお互いを見守りましょう」と伝えました。
この僕の言葉で、自分の在り方を少しでも振り返ることができれば、
パワハラ上司も常識性を有する人として、見立てられますが、
これまで何度も同じことを繰り返してきている人なので、
まあ無理でしょう、
そして、このパワハラ上司は人格を病んでいる人なのでしょう、
と僕は見立てています。
だから、もちろん気は抜きません。
次に取った手段は、パワハラ上司を僕の部署に来てもらって、
僕と、パワハラくんと、僕の第一部下と、4人で、パワハラくんの帰還について話をする、
というプロセスです。
パワハラ上司を僕の部署に引き入れる、
及び、僕の第一部下を話し合いに参加させる、というのは、
僕にパワーを持たせて、僕を有利な立場に置く、ということを意味しています。
その話し合いにおいて、まずパワハラ上司に伝えたことは、
これは手書きの書面という形式を取りましたが、
僕、及び僕の部下たちが、
パワハラくんが2ヶ月間、僕の部署にいることによって、
健康を回復し、
また、僕の部署業務を勤勉にこなしてくれて助かったこと、
新人という範疇で考えると、
新人としては大きく逸脱しているわけではなく、
これから経験をつむことによって成長可能性を有すること、
なとを書いた評価書を突きつけました。
そしてパワハラ上司に、経験を積ませること、そのためには多少のミスも仕方ないのではないかと、
と執拗に提言をしました。
パワハラ上司は、パワハラくんに、
これから職場で何をしていきたいと思っているのか、について訊いてきました。
パワハラくんは、一生懸命に答えまして、
そこに僕と僕の第一部下が加勢しまして、
「経験もないところで問うプランは、単なる理念である。具体的なプランを立てるのものに必要なものは経験と上司の許容力である!」
と、僕はびしっと伝えました。
パワハラ上司は、複雑な表情をしていましたが、
僕の、パワハラくんを帰還させ、経験を積ませる提案には、
とりあえずの同意を示してくれました。
さて、まだまだ大作戦は続きます。
部長にどう伝えるか、ということもありますし、
パワハラ上司には、更なる、継続的なだめ押しが必要と考えます。
それについては、また今度。
では!