★<年末年始特集>IPO、19年の振り返りと20年の展望―いちよし証券・宇田川克己銘柄情報課長に | 12/8Emergency発令「8/1510時看板犬ぽんたが13歳で心不全で他界。生き霊を飛ばしていた経験を天国でフル活用天国と地上と行き来自由!」

12/8Emergency発令「8/1510時看板犬ぽんたが13歳で心不全で他界。生き霊を飛ばしていた経験を天国でフル活用天国と地上と行き来自由!」

2月23日0時をもって、Emergency再発令。引き続きCOVID-19「非常事態宣言」。6月30日をもって、Emergency警戒に移行!

 2019年のIPO(新規上場)において、事業規模、市場吸収金額、市場の注目度などの面において目立った銘柄は、Sansan<4443.T>、フリー<4478.T>といったところか。18年のソフトバンク<9434.T>やメルカリ<4385.T>などと比較すると、小粒になったといわざるをえない。IPO数も86社と18年の90社より減少しており、IPOの勢いが衰えた印象がある。

 そのほか、業態、ビジネスモデルで目を引いた銘柄に、JTOWER<4485.T>、マクアケ<4479.T>がある。JTOWERは通信インフラシェアリングビジネスの新規事業として、屋外の鉄塔、ポールのタワー資産を共用化するタワー事業を準備中。マクアケは購入型クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」の運営を手掛ける。いずれも新規性、成長性があり、それなりに市場の注目度も高かった。

 ただ、Sansan、フリー、JTOWER、マクアケは上場後も大商いが続くようなことはなく、注目度が薄れた感がある。継続的に注目されるような、いわゆるスター銘柄になり損ねたといえるかもしれない。こうした点でもIPOの勢いが衰えたということが感じられる。

 もっとも、上場時や上場直後にあまり注目されなかったことは、逆にいえばセカンダリー(流通市場)での注目が期待できることになる。年末の相場を見ると、新興市場ではウィルズ<4482.T>、スペースマーケット<4487.T>など直近のIPO銘柄が活気づいていた。20年初頭も直近IPOが活気づく公算は大きいだろう。

 また、例年は流通業、外食業に斬新なビジネスモデルのIPOがあって、注目を集めるケースが多かったが、19年には特に目立つような同業界のIPO銘柄は見当たらなかった。業種別では情報・通信セクターのIPOが33社と圧倒的に多く、ビジネスモデルの面でも目を引いた。20年も情報・通信セクターのIPOが注目されそうだ。

 一方、10月18日上場の浜木綿<7682.T>を最後に、2カ月以上もジャスダックに上場する銘柄がなかった。これを含めて、IPOの勢いが衰えていることの背景には、東証が進めている市場の再編に関係があるのではないか。再編の内容がはっきりしないうちは、新規上場しにくいという面があるかもしれない。ただ、IPO自体のニーズは変わらないとみられ、IPOが再び活気づくためには市場の再編がどうなるか明確化する必要があるだろう。

出典:モーニングスター社
-----------------------------------------------------------------
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。

このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。

連絡先:iso_investment@yahoo.co.jp