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[株式オープニングコメント] 27日の日本株市場は、米株高の流れを受けてギャップスタートとなろう。26日の米国市場では、NYダウが269ドル高と反発。トランプ米大統領は26日記者団に対し、「中国が昨夜、われわれの通商チームに電話し、テーブルに戻ろうと言ってきた」と述べ、米国は中国側の申し出を受け入れ、交渉に復帰するつもりだと発言したと伝えられた。警戒感が和らぐなか、前週末の大幅下落を受けた買い戻しの動きが優勢となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比240円高の20540円。円相場は1ドル106円台を回復している。 トランプ大統領の発言については、日本時間で昨夕に伝えられており、先物市場ではある程度織り込まれている状態とみられる。その為、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行しようが、一巡後はこれまで同様、こう着感の強い相場展開に向かうことになりそうだ。また、円相場については106円台回復で安心材料にはなるが、これまでのレンジ上限に接近する局面においては戻り売り姿勢に向かいやすく、一段の円安は期待しづらいところであろう。 日経平均は一先ず5日線レベルを捉えることになりそうだが、直近のレンジ(20500-20700円)の下限に到達する。この水準をあっさり回復できないと、レンジが切り下がる可能性があるため、短期筋の売り仕掛け的な商いが出やすくなるだろう。本日のところはトリプルボトムも意識されることもあり、底堅さがみられようが、引き続き積極的な売買は手控えられることになろう。 今週はJPX400やMSCIのリバランス需給により出来高は若干膨らむことが予想されるが、昨日の大幅下落局面においても売買代金は2兆円を下回っている需給状況である。PBR1倍水準でもあるため、主力銘柄への割安感から新たなショートを積み上げる流れにはなりづらいだろうが、上値追いというよりは、押し目拾いのタイミングを見極めることになりそうだ。 [株式市場強弱材料] 強気材料 ・NYダウは上昇(25898.83、+269.93) ・ナスダック総合指数は上昇(7853.74、+101.97) ・シカゴ日経225先物は上昇(20540、大阪比+240) ・1ドル106円00-10銭 ・SOX指数は上昇(1458.88、+12.50) ・VIX指数は低下(19.32、-0.55) ・株安局面での自社株買い ・米追加利下げ期待 ・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討 ・日銀のETF購入 弱気材料 ・日経平均は下落(20261.04、-449.87) ・米原油先物は下落(53.64、-0.53) ・米長期金利は上昇 ・米中貿易摩擦の再燃 ・国内企業の業績不安 ・消費増税の景気下押し ・香港デモの長期化 留意事項 ・企業向けサービス価格指数(7月) ・年金財政検証公表(2019年) ・中国工業企業利益(7月) ・米FHFA住宅価格指数(6月) ・米S&PコアロジックCS住宅価格指数(6月) ・米消費者信頼感指数(8月) [サポート&レジスタンス] 標準偏差+2σ 21990 先行スパンA 21355 100日移動平均 21321 200日移動平均 21274 先行スパンB 21037 基準線 20967 25日移動平均 20965 5日移動平均 20579 転換線 20452 レジスタンス(2) 20410 レジスタンス(1) 20335 終値 20261 ピボット 20255 サポート(1) 20180 サポート(2) 20099 標準偏差-2σ 19941