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[株式オープニングコメント] 21日の日本株市場は、米株安の流れから売りが先行しようが、その後はこれまで同様、こう着感の強い相場展開の中で、下げ渋る展開が意識されそうだ。20日の米国市場では、NYダウが173ドル安となった。米長期金利の低下やイタリアのコンテ首相が辞任を表明したことによる同国の政局不透明感が売りにつながっている。しかし、21日発表されるFOMC議事録や、23日のパウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑から下値も限られており、直近で650ドル程度の上昇後の反動安の範囲内であろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の20480円。円相場は1ドル106円20銭台とやや円高に振れて推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行しようが、ギャップスタート後は短期筋のカバーも意識され、日経平均は20500円処を挟んでのこう着といった流れになりそうだ。同水準には5日線が位置しており、同線を挟んでの底堅さを見極めたいところである。米長期金利の低下が神経質にさせてくるとみられるが、基本的には経済イベントを控えていることもあり、改めて売り直す流れにはなりづらいだろう。 今週はカンザスシティ連銀主催による定例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB議長の講演、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)等を控えており、市場の関心は金融政策へ集まりやすい。米追加利下げへの思惑から足元では催促相場的に下げていたこともあり、イベントを前にいったんは足元で傾いているポジションをニュートラルにする格好でのカバーが意識されやすい状況と考えられる。 また、トランプ米大統領は20日、力強い経済成長を維持しつつ、キャピタルゲイン減税を含む経済対策を検討していることを明らかにしている。インフレ連動にすることでキャピタルゲイン税を軽減する案も含め、さまざまな減税案を政権内で検討していると述べており、売り込みづらくさせそうだ。 物色としては先物主導でのインデックス売りから主力処は手掛けづらくなりそうであり、個人主体の材料株物色が中心になりそうである。足元で強含みの動きをみせている、マザーズ市場のバイオ株などの動向も注目されそうである。 [株式市場強弱材料] 強気材料 ・日経平均は上昇(20677.22、+114.06) ・米長期金利は低下 ・株安局面での自社株買い ・米追加利下げ期待 ・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討 ・日銀のETF購入 弱気材料 ・NYダウは下落(25962.44、-173.35) ・ナスダック総合指数は下落(7948.56、-54.25) ・シカゴ日経225先物は下落(20480、大阪比-180) ・米原油先物は下落(56.13、-0.01) ・1ドル106円20-30銭 ・SOX指数は下落(1498.90、-8.09) ・VIX指数は上昇(17.50、+0.62) ・米中貿易摩擦 ・国内企業の業績不安 ・消費増税の景気下押し ・香港デモの長期化 留意事項 ・全国百貨店売上高(7月) ・東京地区百貨店売上高(7月) ・訪日外国人客数(7月) ・米MBA住宅ローン申請指数(先週) ・米中古住宅販売件数(7月) ・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30、31日) ・日中韓外相会談 ・日米貿易交渉閣僚協議(22日まで) [サポート&レジスタンス] 標準偏差+2σ 22090 先行スパンA 21468 100日移動平均 21353 先行スパンB 21326 200日移動平均 21303 25日移動平均 21097 基準線 20967 レジスタンス(2) 20750 レジスタンス(1) 20714 終値 20677 ピボット 20648 サポート(1) 20611 サポート(2) 20546 5日移動平均 20544 転換線 20483 標準偏差-2σ 20104
