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[株式オープニングコメント] 13日の日本株市場は、軟調な相場展開になりそうだ。12日の米国市場ではNYダウが389ドル安と大幅に下落した。中国人民銀行が人民元売買の基準値を元安に設定したことで、米中貿易摩擦への懸念が強まった。また、空港内での大規模デモを受けて、香港国際空港への発着便が全便欠航となったことも嫌気されている。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比385円安の20265円と大きく下げているほか、円相場は1ドル105円20銭台と円高に振れて推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導でギャップダウンからのスタートとなろう。お盆休みから市場参加者は限られており、薄商いの中をよりトレンドが出やすいところである。ただし、短期筋の商いが中心になりやすく、売り一巡後はショートカバーの流れも速いと考えられ、売り込みづらい相場展開になりやすいだろう。 また、先週末に600社超の決算発表があり、ピークを通過している。好業績銘柄への押し目拾いの流れも意識されやすく、イレギュラー的に下げていた銘柄への修正が意識されやすいところでもある。 また、先週の日経平均は一時20110.76円まで急落した後は、リバウンド基調を続けている。需給的には日経レバへの商いが膨らんだことによって、その後の225先物へ買い需要が増えた要因とみられている。とは言え、2万円接近ではこういった需給要因から下げづらさが意識されることが考えられる。また、市場参加者は限られるため、大きなトレンドは出難いと考えられる。日銀は9月にもマイナス金利の深堀とETF買い入れの増額に踏み切るとの思惑もあり、不安定ながらも売り込みづらい状況になりそうだ。 決算についてはピークを通過したが、今週は中小型株の決算が相次ぐ。そのため、不安定な相場展開ながらも、決算を手掛かりとした日替わり的な物色が活発になりそうである。本日は、そーせいグループ<4565>の決算が予定されているが、同社の決算反応がマザーズ指数に与える影響は大きく、個人主体によるマザーズ上場の他の銘柄への物色にも向かわせそうである。 [株式市場強弱材料] 強気材料 ・日経平均は上昇(20684.82、+91.47) ・米原油先物は上昇(54.93、+0.43) ・米長期金利は低下 ・株安局面での自社株買い ・米追加利下げ期待 ・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討 ・日銀のETF購入 弱気材料 ・NYダウは下落(25897.71、-389.73) ・ナスダック総合指数は下落(7863.41、-95.73) ・シカゴ日経225先物は下落(20265、大阪比-385) ・1ドル105円20-30銭 ・SOX指数は下落(1446.98、-17.36) ・VIX指数は上昇(21.09、+3.12) ・米中貿易対立の再燃 ・国内企業の業績不安 ・消費増税の景気下押し ・香港情勢の混乱 ・欧州景気の減速懸念 留意事項 ・国内企業物価指数(7月) ・第3次産業活動指数(6月) ・工作機械受注(7月) ・独消費者物価指数(7月) ・英失業率(7月) ・米消費者物価指数(7月) [サポート&レジスタンス] 標準偏差+2σ 22170 100日移動平均 21409 200日移動平均 21365 25日移動平均 21359 先行スパンB 21326 先行スパンA 21223 基準線 20967 転換線 20952 レジスタンス(2) 20820 レジスタンス(1) 20752 ピボット 20715 終値 20685 サポート(1) 20647 5日移動平均 20620 サポート(2) 20609 標準偏差-2σ 20547
