【日経新聞1面】日中関係は改善の方向へ
2019/6/28 8:07 FISCO
ファン・お気に入り登録の方向け
2019/6/28 8:07 FISCO
ファン・お気に入り登録の方向け
日中関係は改善の方向へ
日中つかの間の「蜜月」、習氏、来春に国賓来日、米中対立の裏で接近
安倍首相は27日、G20サミット出席のために初来日した中国の習近平国家主席と大阪市内のホテルで約1時間会談。首相は来春の国賓としての再来日を要請し、習氏も応じた。両首脳が関係改善に向けて意識するのはトランプ米大統領で、米中貿易戦争の裏側で生まれた束の間の「蜜月」の先には経済や安全保障など棚上げされた懸案が残っている。
首相は「来年の桜の咲く頃に習主席を国賓として日本にお迎えし、日中関係を次の高みに引き上げていきたい」、習氏は「来春に貴国を国賓として訪問するのはいいアイデアだ」と、日中首脳はにこやかに握手し首脳往来を確認、首相は「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」と強調した。日中関係は12年の沖縄県・尖閣諸島の国有化などをきっかけに悪化、トップ同士の相互訪問が途絶えていた。首脳往来が復活したのは18年5月の李克強首相の来日で、安倍首相も同年10月に日本の首相として7年ぶりに中国を公式訪問した。
習指導部が日本との関係改善にカジを切った背景には米国との貿易戦争があるとの見方は多い。日本は中国と同じようにトランプ氏から貿易赤字をやり玉に挙げられ、自由貿易を推進する同じ立場にある。但し、日本は唯一の同盟国である米国に同調し、中国には半身の構えで臨まざるを得ない。
安倍首相にとって、中国が関係改善に前向きになることは、最大の貿易相手国である中国との関係を良好に保つことになり、政権運営上、不可欠なことだ。一方で、習氏との会談で尖閣諸島を巡る問題や東シナ海のガス田開発、南シナ海の軍事拠点化など両国に横たわる問題への懸念も示した。習氏も安倍首相とトランプ氏の強固な関係を警戒し、日中関係の抜本的な改善にはなお慎重で、束の間の「蜜月」は「低位安定」が続く。
安倍首相、トランプ大統領、習主席との関係は米中貿易戦争や尖閣諸島・東シナ海問題などが絡んで微妙な緊張の上にある。ただ、来春には習主席が国賓として再来日することも決まり、日中関係が改善の方向に向かうことで、中国関連銘柄への安心感が高まりそうだ。
日中つかの間の「蜜月」、習氏、来春に国賓来日、米中対立の裏で接近
安倍首相は27日、G20サミット出席のために初来日した中国の習近平国家主席と大阪市内のホテルで約1時間会談。首相は来春の国賓としての再来日を要請し、習氏も応じた。両首脳が関係改善に向けて意識するのはトランプ米大統領で、米中貿易戦争の裏側で生まれた束の間の「蜜月」の先には経済や安全保障など棚上げされた懸案が残っている。
首相は「来年の桜の咲く頃に習主席を国賓として日本にお迎えし、日中関係を次の高みに引き上げていきたい」、習氏は「来春に貴国を国賓として訪問するのはいいアイデアだ」と、日中首脳はにこやかに握手し首脳往来を確認、首相は「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」と強調した。日中関係は12年の沖縄県・尖閣諸島の国有化などをきっかけに悪化、トップ同士の相互訪問が途絶えていた。首脳往来が復活したのは18年5月の李克強首相の来日で、安倍首相も同年10月に日本の首相として7年ぶりに中国を公式訪問した。
習指導部が日本との関係改善にカジを切った背景には米国との貿易戦争があるとの見方は多い。日本は中国と同じようにトランプ氏から貿易赤字をやり玉に挙げられ、自由貿易を推進する同じ立場にある。但し、日本は唯一の同盟国である米国に同調し、中国には半身の構えで臨まざるを得ない。
安倍首相にとって、中国が関係改善に前向きになることは、最大の貿易相手国である中国との関係を良好に保つことになり、政権運営上、不可欠なことだ。一方で、習氏との会談で尖閣諸島を巡る問題や東シナ海のガス田開発、南シナ海の軍事拠点化など両国に横たわる問題への懸念も示した。習氏も安倍首相とトランプ氏の強固な関係を警戒し、日中関係の抜本的な改善にはなお慎重で、束の間の「蜜月」は「低位安定」が続く。
安倍首相、トランプ大統領、習主席との関係は米中貿易戦争や尖閣諸島・東シナ海問題などが絡んで微妙な緊張の上にある。ただ、来春には習主席が国賓として再来日することも決まり、日中関係が改善の方向に向かうことで、中国関連銘柄への安心感が高まりそうだ。
・安川電機(6506)東証1部
サーボモータ世界トップ・ロボット世界2位、中国で現地生産
世界の大手産業用ロボットメーカーの一角。多関節ロボットや双腕ロボット等を製造、販売。ACサーボモータとインバータで世界シェアトップ。医療・介護分野を開拓。19.2期3Q累計は売上高と利益が過去最高。 記:2019/03/21
サーボモータ世界トップ・ロボット世界2位、中国で現地生産
世界の大手産業用ロボットメーカーの一角。多関節ロボットや双腕ロボット等を製造、販売。ACサーボモータとインバータで世界シェアトップ。医療・介護分野を開拓。19.2期3Q累計は売上高と利益が過去最高。 記:2019/03/21
・ファナック(6954)東証1部
NC装置世界シェア5割・ロボットもトップ、中国の売上構成比30%
工作機械向けNC(数値制御)装置で世界トップ。産業用ロボや小型切削加工機にも強い。配当性向60%目安。19.3期は米中貿易摩擦が響き需要が減退。取得期間を4~7月、上限を500億円とする自社株買いを発表。 記:2019/05/09
NC装置世界シェア5割・ロボットもトップ、中国の売上構成比30%
工作機械向けNC(数値制御)装置で世界トップ。産業用ロボや小型切削加工機にも強い。配当性向60%目安。19.3期は米中貿易摩擦が響き需要が減退。取得期間を4~7月、上限を500億円とする自社株買いを発表。 記:2019/05/09
・小松製作所(6301)東証1部
建設機械世界2位、建設機械の中国の売上構成比は前期実績で7%
建設機械で世界2位。IT活用のアフターサービスに強み。今年4月に鉱山向け無人ダンプトラック運行システムを扱う専門組織を新設。新分野として農林業機械などにも力注ぐ。19.3期は増収・二桁増益。計画比上振れ。 記:2019/05/09
建設機械世界2位、建設機械の中国の売上構成比は前期実績で7%
建設機械で世界2位。IT活用のアフターサービスに強み。今年4月に鉱山向け無人ダンプトラック運行システムを扱う専門組織を新設。新分野として農林業機械などにも力注ぐ。19.3期は増収・二桁増益。計画比上振れ。 記:2019/05/09
・日本電産(6594)東証1部
精密モータ世界最大手、車載/家電/産業用モータが急拡大・中国の影響大
HDD用精密小型モータで世界トップ。産業・家電・車載向け中大型モータを積極的なM&Aで拡大し、現在は総合モータ会社に。今秋をメドにオムロンの車載機器関連事業を買収へ。19.3期は中国減速などで後半に失速。 記:2019/05/08
精密モータ世界最大手、車載/家電/産業用モータが急拡大・中国の影響大
HDD用精密小型モータで世界トップ。産業・家電・車載向け中大型モータを積極的なM&Aで拡大し、現在は総合モータ会社に。今秋をメドにオムロンの車載機器関連事業を買収へ。19.3期は中国減速などで後半に失速。 記:2019/05/08