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・3-Dマトリックス(7777)は富士フイルムとの提携で欧州販売拡大にはずみ
スリー・ディー・マトリックスは6月13日、富士フイルムとの欧州における吸収性局所止血材PuraStatの消化器内視鏡手術領域での販売提携を発表した。欧州では医療機器はCEマークを取得すれば販売を開始できる。治験と比べるとCEマークは比較的取りやすいが、国ごとに販売ルールが異なるため、販路開拓は一筋縄ではいかない。それぞれの国を得意とする代理店と契約し、有力な医師のいる大きな病院との関係を深めながら製品浸透を図るため、なかなか成果が上がらなかった。手術用内視鏡の販路をユーロ圏全域に持つ富士フイルムとの提携は、大きな光明となりそうだ。
20年4月期は、欧州での販売ルート確保に加え、豪州での自社販売員増強、国内治験費用のピーク越えなどで営業赤字幅は縮小の見込み。富士フイルムとの提携での一時金はないが、欧州での内視鏡以外の提携を今期中に見込んでおり、一時金の計上があれば表記を上回る可能性もある。
PuraStatに続く製品も販売準備が整ってきた。癒着防止材PuraSinusだ。すでに米国で医療機器認証である510(K)を取得、耳鼻咽喉科領域での手術材料として今秋にも販売を開始する。これまでPuraStatで長く苦戦が続いた経験から、最初は代理店を通さず自社販売で主要病院・医師にアクセス、理解を深めて採用してもらう方針を採る。「すでに主要病院の著名な医師とコンタクトを取り始めている」(岡田淳社長)。
遅れ気味だったPuraStatの国内治験も今期中には終了し承認申請、21年4月期には承認取得を目指す。また、粘膜隆起材も日欧で同様に今期中に承認申請、次期承認取得を目指す。
このほか基盤技術である自己再生ペプチドを運び屋にした核酸医薬などの開発にも本腰を入れる。4月には米国大手ファンドグループCVIインベストメンツから最大26億円の調達を開始し、6か月以内に20億円を調達する予定で、資金面での不安もなくなった。
6月14日に発表した中期計画によれば、早ければ21年4月期、遅くとも22年4月期には営業黒字化を目指す。まずは主戦場の欧州でPuraStatをどこまで伸ばせるか、8月頃から実質スタートするという富士フイルムとの提携効果に注目したい。
(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益¥ 1株配¥
連本2019.04 328 -2,267 -2,426 -2,554 -97.4 0
連本2020.04予 880 -1,850 -1,850 -1,850 -65.4 0
連本2021.04予 1,200 -1,500 -1,500 -1,500 -53.0 0
連中2018.10 120 -1,103 -1,161 -1,230 -49.7 0
連中2019.10予 350 -1,000 -1,000 -1,000 -35.4 0
スリー・ディー・マトリックスは6月13日、富士フイルムとの欧州における吸収性局所止血材PuraStatの消化器内視鏡手術領域での販売提携を発表した。欧州では医療機器はCEマークを取得すれば販売を開始できる。治験と比べるとCEマークは比較的取りやすいが、国ごとに販売ルールが異なるため、販路開拓は一筋縄ではいかない。それぞれの国を得意とする代理店と契約し、有力な医師のいる大きな病院との関係を深めながら製品浸透を図るため、なかなか成果が上がらなかった。手術用内視鏡の販路をユーロ圏全域に持つ富士フイルムとの提携は、大きな光明となりそうだ。
20年4月期は、欧州での販売ルート確保に加え、豪州での自社販売員増強、国内治験費用のピーク越えなどで営業赤字幅は縮小の見込み。富士フイルムとの提携での一時金はないが、欧州での内視鏡以外の提携を今期中に見込んでおり、一時金の計上があれば表記を上回る可能性もある。
PuraStatに続く製品も販売準備が整ってきた。癒着防止材PuraSinusだ。すでに米国で医療機器認証である510(K)を取得、耳鼻咽喉科領域での手術材料として今秋にも販売を開始する。これまでPuraStatで長く苦戦が続いた経験から、最初は代理店を通さず自社販売で主要病院・医師にアクセス、理解を深めて採用してもらう方針を採る。「すでに主要病院の著名な医師とコンタクトを取り始めている」(岡田淳社長)。
遅れ気味だったPuraStatの国内治験も今期中には終了し承認申請、21年4月期には承認取得を目指す。また、粘膜隆起材も日欧で同様に今期中に承認申請、次期承認取得を目指す。
このほか基盤技術である自己再生ペプチドを運び屋にした核酸医薬などの開発にも本腰を入れる。4月には米国大手ファンドグループCVIインベストメンツから最大26億円の調達を開始し、6か月以内に20億円を調達する予定で、資金面での不安もなくなった。
6月14日に発表した中期計画によれば、早ければ21年4月期、遅くとも22年4月期には営業黒字化を目指す。まずは主戦場の欧州でPuraStatをどこまで伸ばせるか、8月頃から実質スタートするという富士フイルムとの提携効果に注目したい。
(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益¥ 1株配¥
連本2019.04 328 -2,267 -2,426 -2,554 -97.4 0
連本2020.04予 880 -1,850 -1,850 -1,850 -65.4 0
連本2021.04予 1,200 -1,500 -1,500 -1,500 -53.0 0
連中2018.10 120 -1,103 -1,161 -1,230 -49.7 0
連中2019.10予 350 -1,000 -1,000 -1,000 -35.4 0
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※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。

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