26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は107.79円と前営業日NY終値(107.20円)と比べて59銭程度のドル高水準だった。ムニューシン米財務長官はこの日、CNBCテレビのインタビューで、米中貿易交渉について「交渉が頓挫する前は妥結まで約90%のところまで来ていた。合意達成への道筋はある」などと発言。28-29日の20カ国・地域(G20)首脳会議(G20大阪サミット)に併せて予定されている米中首脳会談で、両政府が貿易交渉を再開することに期待を示した。米中閣僚級協議は5月10日を最後に途絶えており、その後対立が激化。対話を再開すれば最終的に妥協点を見いだせると主張した。米財務長官の発言を受けて、市場の神経質なムードが後退すると米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが優勢となり一時107.85円まで値を上げた。 なお、トランプ米大統領は米FOXビジネスのインタビューで「米中会談で貿易協議が不調に終われば、制裁関税第4弾を発動する」と改めて警告。「米国は中国と合意するかもしれないが、現状でも満足」などと発言した。また、トランプ氏はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「良い仕事をしていない」と批判。自国通貨を切り下げている国と米国が競争できるよう、FRBに対し利下げを実施するよう再度呼び掛けた。 ユーロドルはほぼ横ばい。終値は1.1369ドルと前営業日NY終値(1.1367ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。米中貿易摩擦の行方をめぐる楽観的な見方を背景に米10年債利回りが2.05%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1348ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.1344ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。200日移動平均線が位置する1.1346ドル付近も重要なサポートとして働き、1時前には1.1391ドルと日通し高値を付けた。原油先物価格の上昇を背景に資源国通貨高・ドル安が進んだ影響も受けた。 ユーロ円は反発。終値は122.54円と前営業日NY終値(121.84円)と比べて70銭程度のユーロ高水準。米財務長官の発言で米中合意への期待が高まると、投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り・ユーロ買いが進行。3時30分過ぎに一時122.63円と日通し高値を付けた。 カナダドルはしっかり。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫が予想以上に減少したため、WTI原油先物価格が大幅に上昇。産油国通貨とされるカナダドルに買いが集まり、米ドルカナダドルは一時1.3107カナダドル、カナダドル円は82.23円までカナダドル高に振れた。 本日のレンジ ドル円:107.10円 - 107.85円 ユーロドル:1.1348ドル - 1.1391ドル ユーロ円:121.77円 - 122.63円
出典:FXi24
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