19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は108.10円と前営業日NY終値(108.45円)と比べて35銭程度のドル安水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見を受けて、米早期利下げ観測が高まると、米長期金利の低下とともにドル安が進行。3時30分過ぎに一時107.90円と日通し安値を付けた。ただ、7日の安値107.88円や5日の安値107.82円が目先サポートとして意識されると108円台前半まで下げ渋っている。 FOMCはこの日、市場の予想通りFFレート誘導目標を2.25-2.50%に据え置いたものの、声明では「委員会は(利上げに)忍耐強くなれる」との表現を削除し、「今後のデータを監視し景気拡大を維持するため適切に行動する」との文言に置き換えた。景気減速が鮮明になれば早期利下げに踏み切る可能性を示唆した。政策金利見通しでは17人の政策当局者のうち7人が年末までに0.50%の利下げを見込み、1人が0.25%の利下げを想定。また、投票メンバー10人のうち9人は金利据え置きに賛成したものの、ブラード米セントルイス連銀総裁は0.25%の利下げを求めて反対票を投じた。FOMCは2015年末に利上げを再開したが、利下げを求めて反対票が出たのは初めて。 ユーロドルは反発。終値は1.1226ドルと前営業日NY終値(1.1194ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ高水準だった。市場では「前日にドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の金融緩和を示唆した発言で急激に売られた警戒感から、買い戻しが入った」との指摘があり、じり高の展開となった。FOMC結果公表後に米早期利下げ観測が強まるとユーロ買い・ドル売りが加速し一時1.1254ドルと日通し高値を付けた。 ユーロ円は小幅続落。終値は121.36円と前営業日NY終値(121.40円)と比べて4銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入り一時121.66円と日通し高値を付けたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると121.33円付近まで押し戻された。ドル相場となったためユーロ円自体は方向感が出にくい状況だった。 ポンドドルはしっかり。米重要イベントを前にショートカバーが先行し、FOMC後には一時1.2674ドルまで上値を伸ばした。なお、英与党・保守党党首選の第3回の投票では、欧州連合(EU)から強硬離脱も辞さないとするボリス・ジョンソン前外相が143票と最多の票を集め、ハント外相ら2位以下に大差を付けた。明日20日には、候補者が4人に絞り込まれた党首選の第4回及び第5回目の投票が実施される。 本日のレンジ ドル円:107.90円 - 108.62円 ユーロドル:1.1187ドル - 1.1254ドル ユーロ円:121.17円 - 121.66円
出典:FXi24
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。