5日のニューヨーク外国為替市場でポンドは軟調。メイ英首相はこの日、トゥスク欧州連合(EU)大統領に書簡を送り、離脱期限を従来の4月12日から6月30日に再延期することを要請した。ただ、EUは英議会による離脱協定案の承認を延期の条件としているため、延期決定で「合意なき離脱」が回避されるかどうかは不透明。「具体的な見通しががないまま少しずつ延期を繰り返そうとする英国の態度にEUの苛立ちが強まっている」との声も聞かれ、ポンドを売る動きが広がった。ポンドドルは一時1.2987ドル、ポンド円は145.12円、ユーロポンドは0.8637ポンドまでポンド安に振れた。 なお、EU離脱を巡る英与野党協議は3日目に入ったが、最大野党・労働党によると政府側から実質的な変更や妥協の申し出はなく、協議は平行線が続いているという。英首相報道官は「政府として真摯な提案をしている。週末も引き続き協議したい」と述べた。 ドル円は小幅ながら3日続伸。終値は111.73円と前営業日NY終値(111.66円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した3月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万6000人増と予想の18万人増を上回った一方、平均時給が前月比0.1%上昇/前年比3.2%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比3.4%上昇を下回った。強弱入り混じる内容となったため、大きな方向感は出なかった。今日の安値は米雇用統計発表直後に付けた111.58円、高値は111.82円で値幅は24銭程度と小さかった。 トランプ米大統領はホワイトハウスで記者団に「FRBは量的引き締めを停止し、利下げするべき」「米金融当局は量的緩和にシフトすべき」などと述べたが、相場の反応は限定的だった。 ユーロドルは小幅続落。終値は1.1216ドルと前営業日NY終値(1.1221ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準。米雇用統計発表直後にドル売りが一時的に強まったタイミングで1.1246ドルと日通し高値を付けたが、すぐに失速した。ポンドドルの下落につれた売りが徐々に優勢となり、24時30分前に一時1.1210ドルと日通し安値を付けた。 ユーロ円はほぼ横ばい。終値は125.30円と前営業日NY終値(125.29円)と比べて1銭程度のユーロ高水準だった。ポンドやドル絡みの取引が中心となったため、ユーロ円自体は大きな方向感が出なかった。今日の安値はオセアニア時間に付けた125.23円、高値はアジア時間に付けた125.51円で値幅は28銭程度だった。 本日のレンジ ドル円:111.58円 - 111.82円 ユーロドル:1.1210ドル - 1.1246ドル ユーロ円:125.23円 - 125.51円
出典:FXi24
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