(21日終値) ドル・円相場:1ドル=110.82円(前営業日比△0.12円) ユーロ・円相場:1ユーロ=126.04円(▲0.34円) ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1374ドル(▲0.0039ドル) ダウ工業株30種平均:25962.51ドル(△216.84ドル) ナスダック総合株価指数:7838.96(△109.99) 10年物米国債利回り:2.53%(△0.01%) WTI原油先物5月限:1バレル=59.98ドル(▲0.25ドル) 金先物4月限:1トロイオンス=1307.3ドル(△5.6ドル) ※△はプラス、▲はマイナスを表す。 (各市場の動き) ・ポンドドルは下げ渋り。メイ英首相は前日にEU離脱期日を6月30日まで3カ月延期するようEU側に要請したものの、EU首脳は5月23日を超える離脱延期を認めなかったうえ、「英議会の離脱協定案承認」を条件に出したと伝わった。市場では「合意なき離脱」の可能性が再び高まりポンド売りが先行。1時30分前に一時1.3004ドルと11日以来の安値を付けた。なお、スカイニュースが報じたところによると、EUは英国に対し、英議会が来週中に離脱協定案を承認するという条件付きで、離脱期日を5月22日まで延期することで合意する意向のようだ。EU首脳会議はブリュッセルで明日まで開催される。 もっとも、米メディアが「メイ首相の離脱協定案が議会で否決された場合、EUは9カ月の離脱延期を検討する可能性」と報じると、ショートカバーが強まり1.3119ドル付近まで下げ幅を縮める場面があった。 ・ドル円は5日ぶりに反発。前日のFOMCが予想を上回るハト派姿勢だったことから、欧州時間には一時110.30円と2月15日以来の安値を付ける場面があった。 ただ、NYの取引時間帯に入り3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が13.7と前回の▲4.1から大きく改善し、予想の4.5を大幅に上回ったことが分かると買い戻しが優勢に。2月米景気先行指標総合指数が前月比0.2%上昇と予想の0.1%上昇を上回ったことも好感されて、一時110.96円と日通し高値を更新した。安く始まったダウ平均が持ち直し、260ドル超上昇したことも円売り・ドル買いを促した。 ・ユーロドルは5日ぶりに反落。良好な米経済指標が相次いだことでユーロ売り・ドル買いが先行。ポンドドルの下落につれた売りも出て、2時30分前に一時1.1343ドルと日通し安値を付けた。前日のFOMC後の上昇分をほぼ吐き出した格好となった。 ・ユーロ円は続落。欧州時間に125.69円と日通し安値を付けたあとは126.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。ポンドやドル絡みの取引が中心となったためユーロ円自体は大きな方向感が出なかった。 ・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。FRBは20-21日のFOMCで、年内の利上げを見送る方針を示した。低金利の長期化で株式市場への資金流入が続くとの観測が高まり、ダウ平均は一時260ドル超上げた。アナリストが投資判断を引き上げたアップルが3.8%上昇し、1銘柄で指数を50ドルほど押し上げた。 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、昨年10月4日以来約5カ月半ぶりの高値を付けた。 ・米国債券相場で長期ゾーンは小幅反落。時間外取引では一時2.5%を割り込み昨年1月9日以来の低水準を付けた。ただ、この日発表の米経済指標が良好な内容だったほか、米国株相場が上昇すると安全資産とされる債券に売りが出た。 ・原油先物相場は下落。昨日の原油在庫の大幅取り崩しを受けた買いは継続され、NY昼前には60.39ドルまで上昇。しかしその後は為替相場でドルがユーロに対し堅調となり、ドル建ての原油先物も利益確定売りに押されて59.60ドル台まで下押しした。引けにかけては下げ渋り、60ドル近辺まで戻している。 ・金先物相場は反発。昨日のFOMC結果公表後に米・中長期債券の利回りが急低下し、金利がつかない金の買いを後押しした。混迷を深めるブレグジット情勢や、米国が「ゴラン高原のイスラエル主権」の承認を示唆したことで中東情勢の悪化が懸念されたことも、安全資産である金に資金を向かわせた。もっとも、為替相場でドル買いが強まったためにドル建ての金先物は売り戻しの動きがみられ、時間外で1320ドル超えまで上昇していた4月限も上げ幅を削って引けた。
出典:FXi24
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
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