20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続落。終値は110.70円と前営業日NY終値(111.39円)と比べて69銭程度のドル安水準だった。4時過ぎに一時110.54円と2月27日以来の安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通り政策金利の据え置きを決定した。公表した声明文では「米経済活動の拡大は昨年第4四半期の堅調なペースから減速した」と指摘。先行きの政策金利の調整には慎重姿勢を維持し「(利上げを)我慢できる」とした。また、金利見通しでは年内の利上げ回数の中央値が従来の「2回」から「ゼロ」になったほか、バランスシート縮小については5月からペースを減速し9月に終了すると表明した。市場では「予想よりもハト派色が強かった」と受け止められ、円買い・ドル売りが優勢となった。 なお、FOMCは米経済見通しも下方修正した。19年10-12月期国内総生産(GDP)成長率は前年同期比2.1%と従来の2.3%から引き下げた。物価指標の個人消費支出(PCE)デフレーターは1.8%と従来の1.9%からわずかに下方修正し、失業率は3.7%と従来予想の3.5%から引き上げた。 パウエルFRB議長は定例記者会見で「9月以降のデータによると成長は予想以上に減速」「欧州や中国では成長が鈍化」「英国の欧州連合(EU)離脱はリスク」「バランスシートは必要なら調整を加える」などと述べた。 ユーロドルは4日続伸。終値は1.1413ドルと前営業日NY終値(1.1352ドル)と比べて0.0061ドル程度のユーロ高水準。FRBが今回のFOMCで市場予想を上回るハト派姿勢を示したことで、米長期金利の急低下とともにドル安が進行。市場では「事実上利上げを終了したと考えられる」との声も聞かれ、一時2月4日以来の高値となる1.1448ドルまで上値を伸ばした。なお、米10年債利回りは一時2.5227%前後と昨年1月16日以来約1年2カ月ぶりの低水準を付けた。 ユーロ円は3営業日ぶりに小反落。終値は126.38円と前営業日NY終値(126.47円)と比べて9銭程度のユーロ安水準だった。FOMC公表直後はダウ平均がプラス圏を回復したことなどを手掛かりに全般クロス円が上昇。ユーロ円にも買いが入り一時126.79円と日通し高値を付けた。ただ、ダウ平均が失速し140ドル超下げるとユーロ円にも売りが出て取引終了間際には126.36円と日通し安値を付けている。 本日のレンジ ドル円:110.54円 - 111.69円 ユーロドル:1.1336ドル - 1.1448ドル ユーロ円:126.36円 - 126.79円
出典:FXi24
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