経済産業省が31日発表した4月の鉱工業生産指数速報値(2010年=100、季節調整済み)は104.4となり、前月比0.3%上昇した。上昇は3カ月連続。自動車や汎用(はんよう)機械などの生産が堅調だったことが要因だ。
ただ伸び率が前月(1.4%上昇)から大きく縮小したこともあり、経産省は「慎重な生産が続くだろう」(官房調査統計グループ)と指摘している。基調判断は「緩やかに持ち直している」に据え置いた。
業種別では、全15業種のうち、前月を上回ったのは8業種にとどまった。自動車や部品などの輸送機械や、半導体・フラットパネル製造装置といった汎用(はんよう)機械が伸びた。一方、電子部品・デバイス、電気機械はマイナスだった。
出荷も1.8%上昇と3カ月連続のプラス。この結果、在庫は0.4%低下した。輸送機械で軽・小型自動車を中心に国内販売が回復したことが寄与した。
今年に入って在庫水準が高止まりしていることを踏まえ、生産の先行きは5月が0.3%上昇、6月が0.8%低下を見込んだ。
出典:時事通信
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