9時03分配信 フィスコ
材料銘柄 Uアローズ<7606> 3955円(11/22) 2年後をめどに国内の全店舗でICタグを導入すると報じられている。複数の商品のICタグを一度に読み取ることで、棚卸作業などの効率化が可能になるという。人件費の削減に加え、棚卸作業等を行っていた時間を接客に充てることで販売力の向上も期待される。 新興市場銘柄 大泉製作所<6618> 1110円(11/22) 国内外の自動車メーカーの42ブランドが新型車やコンセプトカーを披露する名古屋モーターショーが23日より開幕し、会場のポートメッセなごやにはオープン前から多くの来場者が列を作ったと伝わっている。なかでも、電気自動車(EV)を展示する米テスラのブースなどが多くの視線を集めており、自動車ファンからのEVへの関心の高さが窺えたという。これを受け、日米が休場明けで材料難の相場が想定されるなか、足元で調整をみせている同社をはじめとしたEV関連銘柄の物色の手がかり材料となる可能性がある。 テクニカル銘柄 日立物流<9086> 2762円(11/22) 10月16日高値2923円をピークに調整が続いているが、2650円処からの底堅さが意識されるなか、緩やかなリバウンドをみせてきている。上値抵抗の25日線を捉え、同線からの上放れが意識されそうだ。一目均衡表では雲を挟んでの攻防だが、雲上限の上昇に沿ったリバウンドとなり、基準線を捉えてきている。 テーマ銘柄 任天堂<7974> 45010円(11/22) 高値圏でのもち合いが続いているが、5日線に沿った下値切り上げをみせてきており、25日線から上放れる格好となっている。米国では感謝祭明け翌日のブラックフライデーから、景気動向を占う年末商戦が本格化する。良好な雇用環境に加え、株高によって購買意欲も強いとみられる。ゲーム機売上拡大等が意識されやすい。 本日の投資戦略 24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場は感謝祭の祝日で休場だったほか、24日は感謝祭の翌日「ブラックフライデー」で短縮取引となり、海外勢のフローは限られると考えられる。円相場が1ドル111円20銭台で推移しており、円高も主力大型株への利益確定に向かわせそうである。三菱マテリアルの子会社3社によるデータ改ざん報道や北朝鮮情勢への警戒も重しになるだろう。一方で個人主体の中小型株への物色が活発である。マザーズ指数は足元で5営業日続伸となり、直近戻り高値を更新している。これまで海外勢主導による主力大型がけん引していたことから中小型株には相対的な出遅れ感も意識されており、短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。とはいえ、週末要因から積極的な上値追いが限られるなか、資金の逃げ足も速そうだ。個別では格上げ等が観測されているところでは、ハーモニック<6324>、第一三共<4568>、SUBARU<7270>に注目。ブラックフライデーへの思惑から任天堂<7974>などゲーム株のほか、防衛関連なども注目されそうだ。