2017/1/20 8:00 FISCO 【日経新聞1面】トランプ新大統領就任会見後も通商政策には不透明感晴れず
トランプ新大統領就任会見後も通商政策には不透明感晴れず~「米国第一」を世界へ、トランプ政権20日発足トランプ氏は20日、第45代米大統領に就き、新政権が発足する。就任初日に4-5件の大統領令を出して、オバマ政権からの転換を印象付けるようだ。NAFTAの再交渉やTPPからの離脱を宣言する可能性もあり、「米国第一」を掲げて保護主義的な政策を前面に打ち出していくことになる。 トランプ氏は「中国製品に45%、メキシコ製品に35%の関税を課す」と述べており、自動車やIT製品などは世界的なサプライチェーンの見直しが避けられない可能性もある。米国の保護主義への転換は世界の通商秩序を大きく揺るがすものとなろう。ただ、一方では、次期商務長官のロス氏は「関税引き上げは取引の材料の面がある」と指摘、高関税率を発動する可能性は小さいとも示唆しているようだ。 いずれにせよ、保護主義的な面が強まることは避けられず、就任会見で関税率などの具体的な言及もないと見られ、就任会見実施でも、短期的に不透明感が晴れる可能性は低いだろう。当面は、自動車業界などは米国の通商政策の行方に振らされる展開が見込まれる。本日はいったん、トランプ銘柄として上昇してきた銘柄群にはポジション調整の換金売りが優勢となりそうだ。
関連銘柄 3件
・トヨタ自動車(7203)東証1部
円安期待
国内自動車トップ。ダイハツを100%子会社化。そのほか日野、デンソーなど上場企業多数。燃料電池車、自動運転、人工知能の研究開発を加速。今期はさえない業績見通しだが、想定為替レートは1ドル103円と保守的。 記:2016/12/05
円安期待
国内自動車トップ。ダイハツを100%子会社化。そのほか日野、デンソーなど上場企業多数。燃料電池車、自動運転、人工知能の研究開発を加速。今期はさえない業績見通しだが、想定為替レートは1ドル103円と保守的。 記:2016/12/05
・三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)東証1部
金利上昇期待
メガバンクの一角。持分法会社に米モルガンスタンレー。国内低金利による利ざや縮小が響く。17.3期1Qは純利益32%減。通期は10%減を見込む。配当は維持。海外のM&Aを積極推進。フィンテック分野にも意欲。 記:2016/10/23
金利上昇期待
メガバンクの一角。持分法会社に米モルガンスタンレー。国内低金利による利ざや縮小が響く。17.3期1Qは純利益32%減。通期は10%減を見込む。配当は維持。海外のM&Aを積極推進。フィンテック分野にも意欲。 記:2016/10/23
・信越化学工業(4063)東証1部
インフラ投資期待
大手化学メーカー。塩ビ樹脂や半導体用シリコンウエハで世界首位。シリコン事業拡大に向けて研究開発体制を強化。化粧品や自動車向けシリコン事業等が堅調。円高影響もコスト削減で補い最終増益、配当も前期と同額に。 記:2016/11/07
インフラ投資期待
大手化学メーカー。塩ビ樹脂や半導体用シリコンウエハで世界首位。シリコン事業拡大に向けて研究開発体制を強化。化粧品や自動車向けシリコン事業等が堅調。円高影響もコスト削減で補い最終増益、配当も前期と同額に。 記:2016/11/07
