<特集>今こそテーマ株、越境EC関連をマーク(1)=ビッグイベント控え、全般は様子見か
日米の金融政策を決める重要な会合を控え、株式、為替、債券の各市場は神経質な動き。20-21日にかけ、日本では日銀政策決定会合が、米国ではFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される。ビッグイベントを通過するまでは、全般に様子見ムードが続きそうだ。
しかし、主力銘柄が手掛けづらいなかでも、好材料の出た銘柄や値動きの軽い新興市場の一角に資金が向かうなど、それなりだが物色意欲は維持されている。そこで、人気テーマの一つである越境EC関連をマークしてみたい。越境ECはクロスボーダーECとも呼ばれ、自国向けのインターネット通信販売サイトだけではなく外国語サイトを併設し海外の消費者に販売する取引。それだけに市場は大きく、成長期待も高い。有望銘柄をマークしたい。
日米の金融政策を決める重要な会合を控え、株式、為替、債券の各市場は神経質な動き。20-21日にかけ、日本では日銀政策決定会合が、米国ではFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される。ビッグイベントを通過するまでは、全般に様子見ムードが続きそうだ。
しかし、主力銘柄が手掛けづらいなかでも、好材料の出た銘柄や値動きの軽い新興市場の一角に資金が向かうなど、それなりだが物色意欲は維持されている。そこで、人気テーマの一つである越境EC関連をマークしてみたい。越境ECはクロスボーダーECとも呼ばれ、自国向けのインターネット通信販売サイトだけではなく外国語サイトを併設し海外の消費者に販売する取引。それだけに市場は大きく、成長期待も高い。有望銘柄をマークしたい。
<特集>今こそテーマ株、越境EC関連をマーク(2)=フルスピード―「越境O2Oサービス」提供拡大
・フルスピード(2159)はネット広告代理店。
14年より「越境O2Oサービス」の提供を開始している。訪日予定の外国人にインターネットを活用したアプローチをして実店舗へ誘導するもの。共同開発した華僑社では、導入企業において広告費の数十倍の売上を記録した実績もあるという。16年4月には同サービスを低コスト化した「越境O2O LITE」の提供を開始。6月には台湾人旅行者向けの提供を開始するなどサービスを拡大させている。
17年4月期第1四半期(16年5-7月)の連結決算は、売上高が前年同期比39.3%増の49億500万円、営業利益は同27.5%増の2億3800万円だった。スマートフォン向けアドネットワークの展開を開始したほか、訪日観光客向けアプリメディアの展開も引き続き強化した。通期では営業利益11億5000万円(前期比20.3%増)を計画している。
株価は6月の年初来高値1015円から調整。7月以降は700円台でのもみ合いが続いたが、第1四半期の決算を好感して急伸。調整後から上値抵抗線になっていた26週移動平均線を上抜いており、本格的な戻りが期待される。
・フルスピード(2159)はネット広告代理店。
14年より「越境O2Oサービス」の提供を開始している。訪日予定の外国人にインターネットを活用したアプローチをして実店舗へ誘導するもの。共同開発した華僑社では、導入企業において広告費の数十倍の売上を記録した実績もあるという。16年4月には同サービスを低コスト化した「越境O2O LITE」の提供を開始。6月には台湾人旅行者向けの提供を開始するなどサービスを拡大させている。
17年4月期第1四半期(16年5-7月)の連結決算は、売上高が前年同期比39.3%増の49億500万円、営業利益は同27.5%増の2億3800万円だった。スマートフォン向けアドネットワークの展開を開始したほか、訪日観光客向けアプリメディアの展開も引き続き強化した。通期では営業利益11億5000万円(前期比20.3%増)を計画している。
株価は6月の年初来高値1015円から調整。7月以降は700円台でのもみ合いが続いたが、第1四半期の決算を好感して急伸。調整後から上値抵抗線になっていた26週移動平均線を上抜いており、本格的な戻りが期待される。
<特集>今こそテーマ株、越境EC関連をマーク(3)=ブランジスタ―ワンストップで提供
・ブランジスタ(6176)を狙う。電子雑誌出版社としてのイメージは強いが、海外販売代行サービスとして越境ECも手掛ける。
世界のEC市場規模は日本以上の勢いで成長しているため販売強化したい企業は増えているが、越境ECには「言葉」「運営」「決済」「物流」と4つの壁が存在し、なかなか踏み込めないのが現状。同社ではこうした点を解消するため海外市場のリサーチ、各国言語に対応した翻訳、ウェブ集客、国際間の取引決済、通関を含めた海外配送、カスタマーサポートというEC関連業務の全行程をワンストップで提供する。
初期費用ゼロ円、固定費用ゼロ円という手軽さに加え、海外配送費・関税はユーザー負担という新しい形の越境ECという点も特徴。まずはアジア圏からスタートし世界20カ国へ順次展開していく予定で、品質の高い日本製品を海外に展開する一翼を担っていきそうだ。
足元の株価は1600-1800円近辺で比較的落ち着いた動きが続く。越境ECは株式市場でも旬のテーマ。今後、吹き上がる可能性は十分ある。
・ブランジスタ(6176)を狙う。電子雑誌出版社としてのイメージは強いが、海外販売代行サービスとして越境ECも手掛ける。
世界のEC市場規模は日本以上の勢いで成長しているため販売強化したい企業は増えているが、越境ECには「言葉」「運営」「決済」「物流」と4つの壁が存在し、なかなか踏み込めないのが現状。同社ではこうした点を解消するため海外市場のリサーチ、各国言語に対応した翻訳、ウェブ集客、国際間の取引決済、通関を含めた海外配送、カスタマーサポートというEC関連業務の全行程をワンストップで提供する。
初期費用ゼロ円、固定費用ゼロ円という手軽さに加え、海外配送費・関税はユーザー負担という新しい形の越境ECという点も特徴。まずはアジア圏からスタートし世界20カ国へ順次展開していく予定で、品質の高い日本製品を海外に展開する一翼を担っていきそうだ。
足元の株価は1600-1800円近辺で比較的落ち着いた動きが続く。越境ECは株式市場でも旬のテーマ。今後、吹き上がる可能性は十分ある。
<特集>今こそテーマ株、越境EC関連をマーク(4)=アウン―「Gec」「Wabi Japan」展開
・アウンコンサルティング(2459)に注目したい。
SEM(検索エンジンマーケティング)サービス、インターネット広告、ウェブサイト開発など企業のマーケティング活動を支援するサービスを多言語で国内外の企業に提供する。
越境EC支援サービス「Gec」(Global ECommerce)も手掛けており、多言語によるウェブ制作、受注管理、プロモーション、カスタマーサービス対応、物流に至る幅広い越境EC関連サービスを提供。また、15年7月には、日本国内で優れた商品や技術を有する中小企業の販路拡大を支援する多言語越境ECサイト「Wabi Japan(ワビ・ジャパン)」をリリース。越境ECの盛り上がりによる業績への恩恵が期待される。
17年5月期連結営業利益予想は前期比40.5%増の3000万円。訪日外国人旅行者の増加を背景に、外国人向けプロモーション活動を行う日本企業が増えており、収益性の高い多言語案件の需要拡大が見込まれる。
株価は5月2日年初来高値669円から6月24日安値256円まで調整したあとはもみ合っており、16日の終値は317円。
・アウンコンサルティング(2459)に注目したい。
SEM(検索エンジンマーケティング)サービス、インターネット広告、ウェブサイト開発など企業のマーケティング活動を支援するサービスを多言語で国内外の企業に提供する。
越境EC支援サービス「Gec」(Global ECommerce)も手掛けており、多言語によるウェブ制作、受注管理、プロモーション、カスタマーサービス対応、物流に至る幅広い越境EC関連サービスを提供。また、15年7月には、日本国内で優れた商品や技術を有する中小企業の販路拡大を支援する多言語越境ECサイト「Wabi Japan(ワビ・ジャパン)」をリリース。越境ECの盛り上がりによる業績への恩恵が期待される。
17年5月期連結営業利益予想は前期比40.5%増の3000万円。訪日外国人旅行者の増加を背景に、外国人向けプロモーション活動を行う日本企業が増えており、収益性の高い多言語案件の需要拡大が見込まれる。
株価は5月2日年初来高値669円から6月24日安値256円まで調整したあとはもみ合っており、16日の終値は317円。
<特集>今こそテーマ株、越境EC関連をマーク(5)=トランスコス―ワンストップでの事業対応が強み
越境EC関連銘柄として・トランス・コスモス(9715)をマークしたい。同社は、国際間でのEC事業における業務ノウハウをもとに、ECサイト構築・運用、受注管理、問い合わせ対応、国際物流までをワンストップで対応する。今後、急速に拡大するとみられている越境EC事業において、同社の包括的なシステムを利用した事業者の参入が期待される。
17年3月期第1四半期(16年4-6月)の連結決算は、売上高566億1600万円(前年同期比10.4%増)、経常利益9億8300万円(同34.5%減)、純利益4億3600万円(同84.5%減)だった。新規事業の立ち上げコスト増や為替差損の計上が響き大幅な減益を余儀なくされた。同社は通期業績予想について、合理的な算定ができないとして予想を公表していないが、引き続き顧客企業の売上拡大・コスト削減などのニーズに対応し、サービスの創出などにより収益を確保する方針としている。
日足チャートでは、8月30日に直近安値となる2360円まで下げたが、9月8日には2638円まで戻す場面も見られた。その後、全体相場が軟調な動きを示したこともあり、戻り待ちの売りに押されているが、押し目拾いの好機とみたい。
越境EC関連銘柄として・トランス・コスモス(9715)をマークしたい。同社は、国際間でのEC事業における業務ノウハウをもとに、ECサイト構築・運用、受注管理、問い合わせ対応、国際物流までをワンストップで対応する。今後、急速に拡大するとみられている越境EC事業において、同社の包括的なシステムを利用した事業者の参入が期待される。
17年3月期第1四半期(16年4-6月)の連結決算は、売上高566億1600万円(前年同期比10.4%増)、経常利益9億8300万円(同34.5%減)、純利益4億3600万円(同84.5%減)だった。新規事業の立ち上げコスト増や為替差損の計上が響き大幅な減益を余儀なくされた。同社は通期業績予想について、合理的な算定ができないとして予想を公表していないが、引き続き顧客企業の売上拡大・コスト削減などのニーズに対応し、サービスの創出などにより収益を確保する方針としている。
日足チャートでは、8月30日に直近安値となる2360円まで下げたが、9月8日には2638円まで戻す場面も見られた。その後、全体相場が軟調な動きを示したこともあり、戻り待ちの売りに押されているが、押し目拾いの好機とみたい。
出典:株式新聞
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
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