*05/16 16:47JST 日経平均底堅いがセンチメント悪化が警戒されやすい
日経平均は反発。54.19円高の16466.40円(出来高概算19億5000万株)で取引を終えた。前週末の米国市場ではNYダウが185ドル安と冴えなかったほか、原油相場の下落、円相場がやや円高に振れて推移するなか、売り先行で始まった。しかし、寄付きを安値に切り返しをみせてきており、後場に入ると一時16632.62円まで上げ幅を拡大させる場面をみせた。 しかし、インデックスに絡んだ商いが中心であり、先物等に振らされやすい需給状況。また、中小型株を中心に利益確定の流れが強まると、急速に上げ幅を縮める展開となり、日経平均は一時下げに転じる場面もみられた。規模別指数では小型株指数の弱さが目立ったほか、マザーズ指数は6%を超える下落となった。 日経平均は辛うじてプラス圏をキープしたが、中小型株は軒並み下げに転じている。SOSEI<4565>が10%超の下落となり、心理的に他の中小型株などへの利益確定に向かわせたようである。政策期待から日経平均は底堅さが意識されそうだが、センチメント悪化が警戒されやすい。 日経平均は5日、25日線レベルを捉えてきており、明確に上放れてくるかを見極めたいところ。一目均衡表では雲下限が支持線として機能する格好で、雲を上放れてきている。薄い雲であるほか、週半ばにはこの雲がねじれを起こしてくるため、トレンドが出やすいタイミングである。週半ばには1-3月期のGDP(速報値)のほか、米国では4月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。この辺りでトレンドが出そうだ。
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