・インテリックス(8940)は地方で中古再生販売が好調。増額した会社の通期計画はなお「過小」
中古マンション再生販売の大手、インテリックスの今2016年5月期は期初想定以上に好調推移している。会社は今通期計画について、売上高384.2億円(前期比38.4%増)、営業利益17.5億円(同66.2%増)と、従来見通しから売上高20億円、営業利益3.1億円を増額した。
ただ、東洋経済はこの会社計画を「なお過小」と判断。下記の通り、今通期予想を独自に増額する。
会社が今期の業績見通しを上方修正したのは、今上期(2015年6月~11月期)に計画外のオフィスビルやマンションの一棟売りを計上し、これが収益を押し上げたためだ。「投資家層の需要が強い。引きが強い」(IR担当者)ことを背景に、リーマン・ショック以前に仕入れていた利幅の良い案件を販売した。
柱のマンション中古再生販売も好調だ。前期から名古屋や大阪、福岡、仙台など地方拠点での仕入れを強化しており、こうした地方案件を今期は拡販している。販売価格1億円や5000万円以上の高額物件も取り引きが増えているもよう。これらの結果、今上期は販売件数、単価ともに会社想定を上回って着地したようだ。
ただ、会社は今通期の中古再生販売について、件数1435件(前期比23%増)との期初想定を変えていない。通期での販売単価も2250万円と、期初想定とほぼ同じだ。ライバル業者が少ない地方案件を強化していることを考慮すると、この中古再生販売が会社想定を上回り、全体の通期業績見通しがさらに上振れする可能性は十分にあるだろう。
来17年5月期は景況感や消費再増税の影響など不透明な要因が多く、「(新築や中古の市場が)どのように推移するのか、現時点では明確に見通せない」と、インテリックスの山本卓也社長は語る。中古再生販売の動向は懸念材料だが、同社は不動産小口化事業や、他社からの内装工事を請け負う事業を強化するなど収益源の多様化を図っており、全体業績は底堅く推移しそうだ。
特に、横浜・元町の大型マンションが16年4月に竣工計画で、分譲マンション販売や不動産小口化事業としての収益が貢献する見通しだ(横浜・元町の分譲マンション分の収益については、今16年5月期にも一部計上される計画)。
(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益¥ 1株配¥
連本2015.05 27,759 1,056 745 495 56.2 20
連本2016.05予 39,400 1,850 1,550 1,000 113.3 32
連本2017.05予 42,000 2,000 1,700 1,200 136.0 32-35
連中2015.11 19,301 1,028 932 616 69.8 16
連中2016.11予 20,000 1,050 950 620 70.3 16
中古マンション再生販売の大手、インテリックスの今2016年5月期は期初想定以上に好調推移している。会社は今通期計画について、売上高384.2億円(前期比38.4%増)、営業利益17.5億円(同66.2%増)と、従来見通しから売上高20億円、営業利益3.1億円を増額した。
ただ、東洋経済はこの会社計画を「なお過小」と判断。下記の通り、今通期予想を独自に増額する。
会社が今期の業績見通しを上方修正したのは、今上期(2015年6月~11月期)に計画外のオフィスビルやマンションの一棟売りを計上し、これが収益を押し上げたためだ。「投資家層の需要が強い。引きが強い」(IR担当者)ことを背景に、リーマン・ショック以前に仕入れていた利幅の良い案件を販売した。
柱のマンション中古再生販売も好調だ。前期から名古屋や大阪、福岡、仙台など地方拠点での仕入れを強化しており、こうした地方案件を今期は拡販している。販売価格1億円や5000万円以上の高額物件も取り引きが増えているもよう。これらの結果、今上期は販売件数、単価ともに会社想定を上回って着地したようだ。
ただ、会社は今通期の中古再生販売について、件数1435件(前期比23%増)との期初想定を変えていない。通期での販売単価も2250万円と、期初想定とほぼ同じだ。ライバル業者が少ない地方案件を強化していることを考慮すると、この中古再生販売が会社想定を上回り、全体の通期業績見通しがさらに上振れする可能性は十分にあるだろう。
来17年5月期は景況感や消費再増税の影響など不透明な要因が多く、「(新築や中古の市場が)どのように推移するのか、現時点では明確に見通せない」と、インテリックスの山本卓也社長は語る。中古再生販売の動向は懸念材料だが、同社は不動産小口化事業や、他社からの内装工事を請け負う事業を強化するなど収益源の多様化を図っており、全体業績は底堅く推移しそうだ。
特に、横浜・元町の大型マンションが16年4月に竣工計画で、分譲マンション販売や不動産小口化事業としての収益が貢献する見通しだ(横浜・元町の分譲マンション分の収益については、今16年5月期にも一部計上される計画)。
(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益¥ 1株配¥
連本2015.05 27,759 1,056 745 495 56.2 20
連本2016.05予 39,400 1,850 1,550 1,000 113.3 32
連本2017.05予 42,000 2,000 1,700 1,200 136.0 32-35
連中2015.11 19,301 1,028 932 616 69.8 16
連中2016.11予 20,000 1,050 950 620 70.3 16
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※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
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