ユーグレナ(2931)が実証プラントを建設、ミドリムシジェット燃料が実用化に動き出す(上・下) | 12/8Emergency発令「8/1510時看板犬ぽんたが13歳で心不全で他界。生き霊を飛ばしていた経験を天国でフル活用天国と地上と行き来自由!」

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ユーグレナ(2931)が実証プラントを建設、ミドリムシジェット燃料が実用化に動き出す(上・下)

 「ミドリムシで世界を救う」とうたうユーグレナが12月1日、バイオジェット燃料開発に本腰を入れることを明らかにした。2020年の国産バイオジェット燃料の実用化へ向けて、30億円を投じて日本初のバイオジェット燃料実証プラント(9000平方メートル)を横浜市の旭硝子京浜工場敷地内に建設。2018年前半に稼働する予定だ。

 バイオジェット燃料のほか、2014年7月からいすゞと共同実証実験を行っているディーゼル燃料の次世代型の開発も同時に進める。30億円の資金は、ユーグレナ単独での投資となるが、2013年11月の公募増資で調達した74億円から拠出する。

■会場にはB787や、いすゞのディーゼルバス

 発表会場となった全日本空輸の機体メンテナンス用格納庫の巨大空間には、ミドリムシ由来のバイオジェット燃料を搭載する予定とされるB787や、いすゞのディーゼルバスが並んだ。

 また、ユーグレナの出雲充社長のほか、林文子横浜市長やバイオジェット燃料の共同研究を進めてきた全日空の殿元清司専務、ディーゼル燃料の共同開発を進めるいすゞの細井行会長、プラント建設を請け負う千代田化工建設の澁谷省吾社長、そして原料調達を請け負う伊藤忠エネクスの長尾達之介専務ら関係者が顔をそろえた。

■用途が広がるミドリムシ

 実証プラントで採用した製造技術、バイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術は、米国の石油メジャー、シェブロンから導入することを2015年2月に発表済みだ。シェブロンの技術を日本の法規制に合うようにローカライズして設計施工をするのが千代田化工というわけだ。

 ミドリムシは、いわゆる虫ではない。藻の仲間で、コンブやワカメとよく比較される。

 59種類の栄養素を含む栄養価の高い食品で、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪とバランスもいい。ユーグレナの出雲社長自身、栄養不良のバングラディシュの子どもたちを救いたい、という思いからミドリムシの研究を始めており、現在も、ユーグレナの収益の大半は食品だ。パラミロンをはじめとする医薬品候補になり得る物質も含有する。さらに油脂にとみ、植物燃料としての呼び声も高い。(下に続く)

■石垣島で食用と燃料用に大量培養中

 1990年代には夢のバイオ原料としての注目を集めた。ところが、単細胞というごく原始的な生命体にもかかわらず培養が難しく、出雲社長のグループが表れるまで、世界で誰も成功したことがなかったという、いわく付きの生物なのだ。

 石垣島で食用と燃料用のミドリムシの大量培養を行っているが、現時点では「食用の増産は10億円程度」(出雲社長)を計画しているものの、燃料用の増産計画はない。全日空の使用計画にもよるが、当面は100%ではなく、現在の燃料ケロシンに10%程度混ぜる予定だという。

 航空燃料用途とするには大量に安定的に供給する必要があるが、実証プラントの段階では現状の石垣島の生産量で十分カバーできるという。実証プラントの生産量は年間125キロリットル相当で、飛行距離にすると羽田―伊丹間を週に1便程度という。

 今プロジェクトのカギとなるのは、バイオジェット燃料のASTM(米国の材料試験協会が策定する規格)の認証取得と、次世代ディーゼル燃料の開発だ。

■次世代ディーゼル燃料では100%バイオを目指す
 
 バイオジェット燃料を航空会社に供給するにはASTM認証が必須。まずアイソコンバージョンプロセス技術が2017年には認証を取得する予定で、それに準拠して建設されるユーグレナのプラントも認証を取得できる見込みだ。

 また、ディーゼル燃料では、現在、軽油に5%までの混合が認められているが、次世代型では100%バイオ燃料での運行を可能にするという。

 そのために突破しなければならない壁は2つある。大量に安定的に製造することと、法規制だ。ミドリムシだけでは2つの燃料をまかなうのは難しい可能性がある。コスト面での限界もあり得る。そのため、このプラントでは、ミドリムシ由来以外の微細藻類や非可食植物油脂、遊離脂肪酸(油脂精製工程から出る副産物)なども原料として使用できるようにするという。

 法規制対応のほうはバイオジェット燃料、ディーゼル燃料とも現在進行中。これをクリアできれば、2020年の目標「有償フライト」「公道走行」はぐっと現実味をましてくる。

 2020年以降の「本格的な商用化を目指す段階に入れば現在の400倍程度の生産能力が必要となる。この設備をどうするかは今後の課題で、立地も含めて現時点では未定」(永田暁彦ユーグレナ取締役経営戦略部長)という。

 CO2削減とコモディティである石油依存からの脱却によるコストの安定化。ふたつの夢が2020年に実現するかどうか、この実証プラントの成否にかかっている。


(百万円)    売上高  営業利益 経常利益  純利益 1株益¥ 1株配¥
連本2015.09  5,924 476 726 469 5.9 0 
連本2016.09予 11,000 600 830 550 6.7 0 
連本2017.09予 20,000 800 1,000 700 8.5 0 
連中2015.03  2,542 189 311 194 2.4 0 
連中2016.03予 4,500 250 350 350 4.3 0 


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