この世界観 雰囲気 著者らしい感じ
著者 チョ・ナムジュ
小説はほとんど
読まないのですが
この人のならと読んでみました
『82年生まれキム・ジヨン』
の著者です
いくつもの短編のお話
それも読む気になれました
小説ってなかなかの想像力が必要で
一生懸命に読みました
たくさんの女性のお話
韓国を背景に
韓国の社会や家族が見えるお話
私のお気に入りは
【オーロラの夜】
姑、嫁、娘、孫がいて
他の周りも巻き込んで
いいのいいのこれでいいのよと
笑顔になりました
韓国好きさんは
ぜひご一読下さい
『82年生まれ、キム・ジヨン』の多大な反響と毀誉褒貶、著者自身の体験を一部素材にしたような衝撃の短編「誤記」ほか、10代の初恋、子育ての悩み、80歳前後の姉妹の老境まで、全世代を応援する短編集。貧富の格差、家父長制、女性差別、誤解。悩みながらも、シスターフッドと自分のアイデンティティを大切にする女性たちの物語。*****介護施設にいる姉を見舞う妹の思いを描く「梅の木の下」ある日、父が家出した。ユーモラスな筆致の「家出」会社内の女性差別や不合理が現れる「ミス・キムは知っている」「義母」との世代を超えたシスターフッドを描く「オーロラの夜」母娘の意識のずれと、アップデートの必要性を伝える「女の子は大きくなって」コロナ渦での小学生の淡い恋を描いた「初恋2020」など、全7編著者あとがき解説 針を動かす時間、増殖するハーストーリー 金美賢(キム・ミヒヨン)
*****訳者あとがきまさに『キム・ジヨン』以降の韓国社会をうかがわせる作品が「誤記」である。著者はあとがきで「すべてが私の体験談ではありません」と語っているが、すべてではない、という言い回しが、むしろ作品の発表後、著者を襲った日々の苛烈さを想像させる。はからずも社会に一石を投じる作品を発表した小説家は、その後、さまざまな形の誹謗中傷にさらされ、筆を折る一歩手前まで追い込まれる。作品によって、新しい世界の訪れを期待した読者には知りえない、別な形の暴力の出現。だが、物語は加害と被害という二元論では終わらない。作品によって女性たちに呼び起こされたもの、語られ始めたことば、語り直される物語が、濃密な筆致で記されていく。何かが大きく編み直される予感が漂う。〜訳者あとがきより*****