息子が職場の自分のロッカーににサイフと携帯を忘れてまして。
職場は誰も居なくなって鍵も閉まり、
息子は職場の最寄駅で立ち往生。
夕方5時過ぎに、
ワタシの携帯に、
見知らぬ携帯から電話がかかってきた。
息子は近くにいた親切なタクシー運転手さんの携帯から連絡させてもらったそうです。
ワタシは息子に頼まれて、息子の職場の最寄り駅まで、息子を迎えに行きました。
最初は良かったんだけどね。
息子は現れたワタシに礼を言い、
改札口のそばのコンビニで、お礼のつもりで、パンとコーヒーを買い、携帯を貸してくれたタクシー運転手を探しました。
もうタクシーはそこにいませんでした。
月曜日の朝出勤するまで、
息子はサイフも携帯も免許証もナシ。
ワタシは息子に5千円貸しました。
帰りの地下鉄を待つあいだに、
ワタシが息子を茶化しました。
昨日も免許証を職場に忘れたので、
(障害者の子供の送迎があるので、名札に免許証を入れて運転するのだが、名札から抜くのを忘れて帰宅した。)
「あんた今度やったら罰金やで。
相変わらずウッカリさんやな。
ワタシもやるけどな。
時計忘れたり、会社に戻ったりしたこと、何回もあるけど。」
「ちゃうねん、4時半に終わってんけど、みんなサッサと帰るから、焦って施設(職場)を出たからや。
仕事はめっちゃ頑張ったんやで。でっかいワゴン運転してちゃんと送迎できた。」
「わかったわかった。
あんたのせいで、タンポポの天ぷらが、タンポポが閉じてしまったやないのっw」
「息子とタンポポ、どっちが大事なんじゃあっw」
「タンポポやw
あ、あんた、ほくろに毛ぇ生えてるでw」
「ちょ、痛っあ〜。勝手に抜こうとすんなや。
…なんかムカついてきた。
イライラしてきた…。」
電車が来て、乗り込んで横並びに座り、お互い寝て無言。
降りて、
また会話して、
息子は、
「そうやってオカンやオトンは俺のことバカにすんねん。
前の職場でもそう。
なんもできんねんな、って冷たく言われたわ。」
「人からバカにされて、それを受け入れるのは自分やで。
美人はブスて言われても傷つかへんねんで。」
「そうやって、
そう言って、
いじめる側はいじめられる側を責めるんや。
俺の本心を言うと、誰も受け入れてくれへん。
誰も俺を受け入れてくれへん。」
「…。
あのさ、オトンとのケンカでわかるやろ?
ワタシとオトンとのケンカは、
オトンが思ったことをそのまんま、腹が立つという感情をそのまんまワタシにぶつけて、
ワタシも腹が立ったんや。
オトンはそこに悪意はないねん。
腹が立つ、ってワタシに伝えただけ。
でもワタシは受け入れたくないねん。
夫婦であってもそんなもん。
剥き出しの感情をそのまんま受け入れてくれる相手ってそんなにおらんよ。
ワタシはアナタの親やけど、やっぱ、そういうことを、気持ち良く受け止めてあげられへんわ。」
「そうやって抑圧するから、俺は病気になったんや。」
息子はだんだん無口になり、
黙々と夕飯を食べ、
チューハイ一缶を自室に持ち込んでドアを閉めた。
ワタシはわざわざ息子の部屋のドアを開け、
「あのさ、イライラは伝播するねん。
なんでも親のせいにするなよ。
ワタシだって仕事で縫えなかったり失敗したりすると腐るけど、
親が受け入れてくれなかったから、
と思ったことはないわ。」
と、
ムカついた口調で言ってドアを閉めた。
まあ、
息子の本心が聞けて良かったんだろうと思おう。
娘にも、
娘がまだ12、3歳の頃、
同じようなことを言われた。
そうやって、
孤独を知り、
世の中、
他人との付き合い方を学んでいくんだろうとは思う。
褒められたいさ、誰だって。
笑われるより、
すごーい、って言われたいさ。
そうやって子供をノせてあげなかったワタシも悪い。
上手な親は、そうやって子供を褒めて伸ばすんだろうけど。
娘はたぶん、
もう親のせいにするのはやめたんだと思う。
息子も、
言うだけ言って、
諦めて、
新しい自分を生きてくれや。
オマエはもうすぐ29歳やぞっ!
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息子のせいで、
夕食の一品にするつもりの、
タンポポ
が、
閉じてしまった。
せっかく摘んだのに。
w
ワタシ、
反省しません。
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息子に恨みつらみを言われるのもいいことだと思っているし、
息子が親にムカついても、
息子は息子で素晴らしいし、
ワタシはワタシで素晴らしいからw
息子が誰にバカにされようと、
息子は素晴らしい子だし、
(たぶんw)
ワタシが息子の親でなくたって、
誰からも褒め称えられなくても、
ワタシは素晴らしい人だから。
(たぶんw)
足りないところはいっぱいあるけどさw
明日、
タンポポはまた開くかしら?
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