ゆっくり起きて、
ブログをアップして、
さあ今日は買い出しをして、日曜に調理ざんまいだ、
その前に、もうすぐお迎えが来るはずの(w)お義母さまに電話しとこ、
と軽い気持ちで電話したら。
呼び出し音3回くらいで、すぐにお義母さまが出た。
暗い声だ。
ちょうど今、訪問看護に電話しようかと電話に近づくところだったと言う。
タバコを吸ったら気分が悪くなったのだそうだ。
ワタシは、今から行くね、自分でこのまま、訪問看護に電話してね、
と伝え、
取り急ぎ我が家を出た。
行きのバスの中で、訪問看護師さんから電話があり、
脈が早いが、ニトロが必要ではなく、心臓だけが具合の悪くなる原因ではないこと、今回は急を要しない、と聞いた。
でもワタシはもう家を出てしまったし、
とりあえずタバコを取り上げる目的でお義母さま宅に向かった。
お義母さま宅に着いたら、ヘルパーさんがいらしていて、宅配弁当を温めたところだった。
ヘルパーさんはワタシが来たので、安心して帰って行った。
ヘルパーさんが帰るなり、お義母さまは朝の騒動を忘れて、
タバコを吸った。
ワタシが止めても聞いてくれなかった。
「おかあさぁ〜ん。( ; ; )
ワタシお義母さんからタバコを取り上げたくてここに来たんやでぇ〜。( ; ; )」
「すぐにでもお迎えが来るのはいいことや。
大丈夫、心配せんといて。(^^)」
ガックシ。
ワタシはいろいろと説得した。
タバコをやめてほしい、
孤独なお迎えになるよ、
倒れて死んでたら、ワタシら家族は寝覚めが悪いねんて。
お義母さんが苦しくないように○○先生も看護師さんも心を砕いてくれてるよ、
同居してもいいよ、タバコやめたら。
ワタシも禁煙するから。(隠れて吸うつもりw)
他にもいろいろと言った。
ぜぇーんぶダメだった…。
もう笑うしかない。わはははは。
お義母さまもケラケラと笑いながら、
「かまへんよw」と言うばかり。
お義母さまはワタシといると、おしゃべりをするために、頭をスッキリさせるために、タバコが余計に必要なのだ、
とも言う。
んもう、バカっ。
んじゃ来ないわよっ。
お義母さまの心が喜んでも、カラダがイヤがってるじゃないのよ、全く。
ワタシはせっかくお義母さま宅に行ったけれど、
こりゃタバコのことを思い起こさないようにせねば、と思って、
お義母さまに寝ることをすすめ、
ワタシも二階に行ってベッドに寝転び、
ケアマネに、
「タバコを取り上げるのが難しいです( ; ; )」とメールした。
ケアマネは、
「仕方ないことです。」
と返信してくれた。
タバコのことも絡めながら、
ワタシは、お義母さまが気持ちよくお迎えが来るようにしたいのだ、
同居も考えている、
入院(と騙しながら病院でははなく施設)はどう?
と探りを入れた。
お義母さまは、ホンマにしんどくなったら自分から行くから、
と笑って流された。
( ; ; )
この日ワタシは結局昼寝して、お義母さまがタバコを吸う様子を観察しただけだ。
仕事が終わった旦那に電話をしてお義母さまと話してもらった。
ワタシに旦那は電話口で、
「wオマエ禁煙してみぃw無理やろw」
と笑った。
うん、無理w
旦那が風邪声だったことに気づいたワタシは、
「お義母さん、○○さん風邪ひいてるわ、若いもんでも風邪引いて弱るときは弱るから、今日は帰るな。
同居のこととか、また考えて実行するからね。」
と約束した。
お義母さまはただのボケボケさんではない。
ワタシが老後資金を貯めたいから働きたい、
(実際に貯まるかどうかはナゾw)
お義母さまだけのことを考えて暮らすわけにはいかないのだ、
一緒に暮らすということは、お互いに辛抱せねばならない、
といったことを、ちゃんと理解はしてくださるのだ。
夕方5時過ぎ、
薄暗くなってきたお義母さま宅をワタシはあとにした。
いろいろおしゃべりしている最中に、お義母さまはワタシに、
「あんたはええ嫁やね、優しい嫁や。○坊(旦那の愛称)もシアワセやと思うよ。」
と、
今までも何度も言ってくれた褒め言葉を言った。
そしてご機嫌のよい日の、ワタシの去り際には、
たいてい、
「もうイヤイヤ。ずっとおって。」
と甘えたことを言う。
ワタシもそんな状態に酔って、
「さみしい思いをさせてごめんな。」
と返す。
今回ワタシは、
「○○さん(旦那のこと)が悪いねんw
何億もお金持ってたら、ワタシずっとお義母さんの面倒見んでーw」
「そうかw」
と去ってきた。
帰り道は夕暮れていた。
ワタシは最寄りの駅に向かうまでの間に切なくなった。
ワタシは入院した実母を病院で3週間付き添って見送ったが、
実母が1年も2年も入院していたら、ずっと付き添うなんて無理だったし、
「早く亡くなってくれないか」と願ったかもしれない。
そんなものなのだ。
歳を取ること。
いつかは必ず死ぬこと。
当たり前なことが、
すごく寂しく感じて、
ちょっとだけ涙目になったわよ。
このセンチメンタルな涙が、介護のめんどくささに疲れてしまった涙にかわらないうちに。
ああ神さまっ。