認知症の被害妄想に合点がいく時、それはどこかオカシイ | 奥歯にものは挟まずに

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認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

ワタシが同僚と飲んでいた夜、
お義母さまから我が家に電話があり、
旦那が出たそうだ。

お義母さまはとてもご機嫌で、
でも結局、
300万盗られた、
といういつもの被害妄想のハナシになったそうだ。

旦那はもう覚悟ができていたので、
穏やかにお義母さま、自分の母親と、
ハナシをしたそうだ。



「オレもいろいろあってな。
まあちょっと女がらみでカネがいることもあってん。」

「そうなんか。
みのきちさん(お義母さまの父親。料亭や建築関係の仕事をしていた、地元のちょっとした権力者だったらしい。町葬だったらしいよ。)

も(女関係が)激しかったし、

おとうさん(旦那の父親。お義母さまを、おのおの自転車に乗って、当時付き合っていた女に合わせに行ったことがあるらしい。お義母さまは、たいした女ではなかったと言っていた。このエピソードをワタシは何度も聞いたw)

もあったしな。」

「あんまりうるさく言うな。おれとこの家庭が揉めるやんか。」

「せやなあ、わかったわ。」

と、
お義母さまは、
自分の息子が女絡みで母親のお金を黙って持ち出した、
という筋書きに深く納得した様子だったそうだ。


…っは!w
お義母さま、
この安モンの昼ドラストーリーに納得しちゃうんですねっ?
ぶぶぶぶぶw

お義母さま、
お金を盗られた、ということよりも、
合点がいった、という安心感で、
スッキリしたのですね?
自分の息子が、ニョーボ子供を食わすために倒れるくらい必死で働いて(これホントだから)、
それでも収入が間に合わなくて、
話しても理解できない母親からコッソリ用立てたことを、
《女と遊ぶカネ欲しさ》にしちゃったのですね?


いやんなっちゃうわw


もうこれからは、
お義母さまの300万盗られた妄想の対処には、
「女との手切れ金を用意するため」
ということにします。


笑いバナシかよっ。
こんなオチでいいのかっ。
www


お義母さまには、
こんなオチが合点がいくようですw
我が家はどうしても、ワラけるほうにしか進みません。
ありがたや。


我ながらなんて平和な介護ブログでしょうか。
みなさん、笑うためにこのブログにいらしてね。

認知症って、
「え?そこっ?
そこなんっ?」
という、不思議なツボがあるようです。