そしてアタシの提案で、
◯ンテローザグループの筆頭、◯木屋に行きました。
もうご飯作る気力はありませーんw
◯木屋は、静かで、ヒマそうでした。
アタシたちは飲み放題2時間と、普通に単品料理を何点か頼みました。
入店してから3、40分は経っていたでしょうか、
そしたらですね、
頼んだモツ煮が、スッパかったんですわ。
旦那が店長を呼びました。
「これはこういう味か?
ちょっと食べてみ?」
店長は若い男の子でした。
おそるおそる食べる店長。
旦那はたたみかけます。
「これは古いんとちゃうか?」
もごもごと、小さな声で何か言う店長。
旦那の怒りのボルテージが上がっていきます。
旦那は落ちついた口調ですが店長を凝視しながら、
「オレらべつにクレーマーちゃうねん。
例えばヤクザがこれ食べたらえらいこっちゃやで。」
と話します。
アタシは危険を感じ、
「これを厨房に持っていって、調べてくれますか?」
と、モツ煮の皿を店長に渡しました。
店長からは、すかさずお詫びはありませんでした。
待たされること7、8分でしょうか。
アタシたちは、この若い店長はあかんな、という結論になっておりました。
モツ煮と共に頼んだ焼きおにぎりが来ません。
アタシたちはしばし考えて、
息子が、
「すみません、焼きおにぎりがまだなんですが。」
と、レジに向かった店長を呼び止めました。
店長はアタシたちに、
焼きおにぎりはもう数分かかります、
とだけ答えました。
焼きおにぎりのことも、モツ煮がスッパイことのお詫びもありませんでした。
旦那は、
この若者に、
働くということがどういうことか、
どうしても教えたくなったのでしょう、
「君は店長になってどれくらいや?」
「4ヶ月です。」
「君、大学出てるんやろ、チェーン店の店長するくらいなんやから。」
「あ、大学は出ています。」
(注文する機械をぎゅっと握りしめて、明らかに動揺はしている。)
アタシは旦那に言った。
「おとうさん、そんな話をするより、アタシたちがどうしてほしいか、説明してあげないといけないんじゃないかな。」
旦那は、
「オレらべつにクレーマーちゃうねん。
カネを払いたくないとかじゃないねんで。
何か起こったときに、君がどう対処するかを見たいねん。
厨房の人間はアルバイトか?」
厨房はアルバイトで、モツ煮の賞味期限は切れていなかったので、ともごもごと答える店長。
アタシと息子は、心が傷んだが、
旦那がこの若い店長に何を伝えたいか、よくわかったので、
黙っていた。
申し訳ありません、とはあまり言わず、
固まる店長に、
旦那はいろいろ突っ込んだ。
「本部の人間がおるやろ。
それを呼べとオレが言ったら、君はどうするつもりなんや。
この場で値引きをするから、私が払いますから、とか、判断できないんか?
厨房がアルバイトであろうと、急いでオレらに何か作らせて持ってくるとか。
本部の人間も忙しいやろけどな、この場で自分の責任で、なんとかできないのかと考えないんか?
金払いたくないんと違うで。」
固まりつつ、
小さな声で何か答える店長。
呆れた顔で若い店長を見つめる旦那。
「もういいです。帰ります。」
と息子が落ちついて言って、
アタシはレジに向かった。
アタシは1万円と少しの金額を、
たぶん定価だと思う、
動揺して震えているような、その若い店長に払った。
「仕事は厳しいものだよ。
がんばってね。」と言って。
店長はありがとうございました、
とは言ったが、
店の外までアタシたちを追いかけてきて頭を下げたりはしなかった。
アタシは店の外で待っていた旦那と息子に、
「ありゃあ働くということ、責任を取るということがなぁんもわかっていないで。
まあ若いんやろけど。」
と言った。
アタシたち3人は、
まあ胸は痛いよね、
あの子はイヤイヤ働いているかもしれないね、
飲食はブラックだからね、
会社が悪いんだろうけど、
あの子はどこへ行っても苦労するよ、
あの姿勢ではね。
と、結論づけた。
息子も、
同じ働く若者としてガッカリや、
と言っていた。
あの子は今日あったことを、本部に連絡するだろうか。
どうしたらお客様にお詫びができるかと考えるだろうか。
自分の仕事に、責任を持つ人でありたい。
アタシも旦那も息子も。
えと、今九州で働いている娘も。
w
人ごとじゃないね。
気を引き締めて。
どんな仕事であろうと、
好きでやっていなくても、
そこにいる限りは誠実に。
我が家はみんなそんな価値観だと思う。
それを確認できた、
しょっぱいではなく、
酸っぱい出来事でございました。
説教くさいし、連投ごめんなすって。