とあるドレスの脇に、汗染みがあることに気がつきました。
アタシはその汗染みを、
洗剤と水とタオルとでゴシゴシと落としながら、
「誰の わきじる なんだろ?」
と呟きましたら、
山ザルが聞いていまして、
けっこうウケました。
脇汁、
という表現が良かったようです。
おかげさまで、
アタシは、最近、ノビノビと働けるようになりました。
誰かをぷっと吹かす。
これも芸のひとつだと、アタシは思っております。
そうやってあのトゲトゲしいややこしい会社で、アタシらしく働くのよ。
いやあ、芸は身を助けるって本当だわ。
え?
自ら笑いを作るタイプではないって?
大丈夫、安心して。
うまくやりたい人と会話している時、
「褒めて、笑う」
のよ。
もうそれだけよ。
アタシなんか、
それだけで、
認知症のお義母さまと仕事を、
なんとかしてきたんだから。
プライドは捨てなさいね。
上司の面白くないギャグにも笑う。
姑の100回聞いたハナシにも笑う。
自分のことをウソツキと認めなさい。
ショージキモノはバカを見るってホントなんだから。
キライなヤツに好かれる必要はない、とか言うけど、
関わらなきゃいけないキライなヤツには、
好かれといたほうがトクなんだから。
これホントだからね。
卵が先か、ニワトリが先か、
みたいなハナシだが、
何かでケラケラと笑いあっていると、
アタシは、
「もしかしてこの人のことを好きなのかな?」と思ったりする。
(恋愛ではなく、人としてよ。)
自分に屈託ない笑顔を向けてくれる人を、心底キライになれないものじゃないだろうか、人間て。
自分のギャグを笑ってくれる人を、心底憎めないものじゃないだろうか、人間て。
そんなワケで、
アタシはお義母さまも山ザルも、
けっこう好きなんじゃないかと思ったりしている。
きっとお義母さまも山ザルも、
アタシのことをけっこう好きなんじゃないかと思う。
ふざけましょう。
面白いことを言いましょう。
笑いあいましょう。
それが世界平和の第一歩よ。
違うかしらねーw