桐島部活辞めるってよ | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

息子が○○に採用されて、
この春からお給料をもらいながら、
○○学校に行っている。
順調に行けば、
秋に所属の○○署に配属される。

この一週間は、
○○学校ではなく、
所属の○○署で研修なのだそうだ。

息子は月曜日、
「嫌だあ」と言いながら、
(所属の署での研修は厳しいらしい。)
所属の○○署に研修に出かけて行った。
自分でアイロンをかけた、制服をカバンに入れて。

アタシは月曜の仕事を終え、
前から約束していた友人と、
会社の近くで一杯やった。
(本当は5杯w)
火曜日は会社の定休日だからね。
4年ぶりくらいに、前職の、一緒に働いた、
今の会社の近くに勤めるコと、
わざわざ約束して会ったのだ。


酔いもまわった9時過ぎ、
ふと携帯を見ると、
旦那から2回も着信があり、
メールも入っていた。
息子が署でへこたれて、
旦那(父親)に、
「辞める」と言ったようだ。

出たw
息子のメンヘラが。



長らくこのブログを読み続けてしまっている殊勝な人は、
息子が、
「大学辞める」
「車の免許取得は無理」
「ADHDだから診療内科に行く」
「俺は社会不適合者」
などと、
いろいろな事件を起こしていることをご存知だと思う。


アタシが友達と別れて、
旦那に電話をし、
1時間半かけて家に辿り着くと、
息子は家の外で、
道に座り込んでいた。
旦那は激昂したらしいから、
息子も居場所がなかったのね。


アタシも息子の隣の、道に座り込んで、
息子に話しかけた。


「何があってん?」
「ヘルメットかぶるのに、また時間かかってしもて、100回かぶれ、って言われた…。」
「そうか。
鈍臭いから、もう○○は続けられへんて思ったんやろ?」
「うん。」
「辞めるんやね?」
「うん。
もう無理や。」
「わかった。
スッポン(我が家流の、ブッチこく、=無断欠勤のことです。)
はあかんで。
今から、今の上司に連絡せえ。
○○学校の担当の教官やろ?」
「もう電話は繋がらへんよ。」
「ほんなら明日署に行って、採用してくれた、エライ人や、○○学校の教官に連絡せなな。
スッポンは許さへんで。」
「うん…。」
「オカンもな、前のドレスショップな、ほんま行くのイヤやったけど、
社長に直訴してんからw
『辞めさしてくださいっ』って、勇気を出して、自分で言うて、そのあと3日ぐらい、ガマンして行ってんからな。
オマエもそんくらい出来るやろ?」
「うん…。」
「Oさん(息子の部活の先輩で、大阪市の○○士になっている。)
や、
Yさん(息子の部活の顧問。1度一般企業に就職したが、○○に応募して採用された方。息子にアドバイスを下さった。)にも、連絡しいや。
『スンマセンでした』って謝っときや。
親身になってくれてんから。
知らん顔して縁切りすんなよ。」
「わかっとる。
俺があかんヤツで縁が切れるなら、そんだけの縁やったんやろし。」

「あんたな、あんたの人生やけど、どないして生きてくねん?」
「バイトして頑張るわ。」
「やりたいことはあるんか?
自分が輝く場所があるんか?」
「…ない。」
「ほなどこ行っても一緒やろな。
どんなバイトしても、また、鈍臭い、出来ない自分で苦しむねん。」
「でも人は死ねへんやんか…。
○○やったら、俺があかんかったら、人が死ぬかもしれへんねん。」
「そやな。」

「明日署に行って辞めると言うわ。」
「ああ。ちゃんと言いや。」
「明日6時半に出なあかんから、もう寝るわ。」
「おう、寝よか。」


とまあ、こんな話を息子とした。


アタシは、
息子が○○という、世間的に聞こえのいい仕事に就けたことは、
そりゃ嬉しいし自慢だが、
息子の人生だからね。
親は、
子供を、自慢の道具にするために親となったんじゃないもの。
子供はブランドバッグじゃない。

どんな道を進もうと、
アタシは子供を愛しているよ。
息子が、家に、全額お給料を入れてくるから、
息子を愛しているワケじゃないんだわ。

そして、
人生において、
責任を持てるのは、
自分の選択だけだ、
とアタシは思っているので、
息子が自分の言動にオッケーを出せば、
もうそれで良いのだ。

息子よ、
頑張れよ。
○○を、辞めてほしくはないが、
10年20年経って、
「俺はがんばった」と、
自分で自分を誇るんやで。

そう思えるように、
足掻いて苦しんで、
今を精一杯に。


アタシは、
もう慣れたw
家族というものには、
人生というものには、
いろいろ起こるものだから。

息子よ。
みんなそれぞれ、
重い荷物を背負って生きているんだよ。
その重さは、
自分しか背負えなくて、
他人の重さは体感できないもので、
自分自身で、 
荷物の重さというものを、
軽いと思うか、
重いと思うかしかないんだ。
重いと感じ続けるなら、
きっと重いままだし、
軽いと思えば、
軽く道を進んで行くことができるものなんだよ。



あ、
桐島部活辞めるってよ
は、
読んだことはありませんw
はてさて、
息子はホントに辞めるのかな。
長文、
失礼しました。