オオカミ少年と村人のオハナシは示唆に富んでいる | 奥歯にものは挟まずに

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認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

お義母様から朝の電話攻撃をくらった。

お義母さまが言うには、
昨日は便秘で苦しくて、
お迎えが来るのではないかと思った、
という内容であった。
少し出たらしい。

その電話をアタシにかけてきた時には、
もう大丈夫、
とおっしゃられた。

そして、
話を要約すると、

いつお迎えが来るかわからないよ、
本当に具合が悪くなったら、
sioeちゃん、
私を看取ってね。
ということらしい。

アタシは、
はいはい任せといて、
と、
口だけの安請け合いをした。
もう何回、同じ安請け合いをしているだろう。
(お義母さまのイマワノキワがどうなるのか、アタシにはまだ予測がつかないわよぅ。)


お義母さま、
 あんだけしゃべりゃあね。
あんだけハキハキと、
全く苦しそうでもしんどそうでもなくお話するんだもの、
アタシは、
もう心配してもしようがないし、
(う○こ出たらしいし。)
今さら大事を取ってお義母さま宅へ行ってもムダだと思い、
しばらく話して、
(20分弱かなぁ。)
お義母さまの気が済んだころに電話を終わらせた。

アタシはいつものように出勤した。


便秘でお迎えが来るのかなあ?
腸閉塞とかだと大変になるのは聞いたことがあるけれど。


その後、ヘルパーさんから、
お義母さまの様子がおかしい、等の連絡はない。


なんか、
最近お義母さまは、
「お迎えが来るぞー」っていう、
「オオカミ少年」みたいなんですけど。

オオカミ少年ならぬ、
「お迎え老人」。
お迎えが来るぞー。
(身内に願われている人に限って、
なかなかお迎えは来ないらしいw)


まあね、便秘で苦しいのも辛いだろうけど。

「お義母さん、どうしても出ないなら、病院で掻き出してもらったりする?」
「少し出たから大丈夫やけどね。」
などと話した。
(少しってどのくらいなんだよぉ?
またすぐにう○こ詰まるんじゃないのか?)



お義母さまー、
オオカミ少年は確か最後にオオカミに食べられちゃったんだよね?
お義母さまは、
オオカミ少年と違って、
村人を騒がすのが面白くて、
わざとやってるワケじゃないけれど、

最後に、
どうなるのかしら?
などと、
アタシはちょっと思ったわよ。


村人は、 食べられちゃったオオカミ少年を、
深く深く悼(いた)んだのかしら?
それとも、
イタズラするから自業自得だろう、
と、
冷めた目で弔ったのかしら?


うーん。
アタシ(=村人)は、
オオカミ少年(=お迎え老人)
を、
どの程度信じれば良いのだろう。


イソップってひでぇハナシを書くわよねー。
アタシもイソップ並みにひでぇ嫁か。