美容師さんにグッジョブを | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

お義母さま宅へ行ってまいりました。
レンタカーで、旦那と息子と3人で。


まず、お義母さま宅の近くの美容院の駐車場に車を止めて、
旦那が美容師さんにかけあって、
朝11時からの予約をし、
そこからお義母さま宅へ行き、
お義母さまとしばしの雑談ののち、
上着とズボンだけ着替えさせ、
(全部着替えてはくれなかったw)
車に乗せて、
美容院に送りました。

アタシとお義母さまとレディースウィッグのカタログを見ながら、
(そこにあったの。)
なんとなくこんなヘアスタイルで、
と、美容師さんにお願いしました。

2時間弱で、部分パーマで、9500円税込みでした。
妥当でしょう。

アタシは一旦お義母さま宅に行って家事をするつもりでしたが、
お義母さまに、
「おってほしいわ」と言われたので、
待合スペースのソファーに座り、
このブログのコメント返しをして、
雑誌を見ました。

5メートルほど離れたお義母さまの観察もしました。

雑誌はめくるだけ、やね。
婦人画報、だ。
ありゃあ内容は、全くわかってないな。
でも、
担当してくださった美容師さんとおしゃべりも弾んでいるし、
お義母さまの振る舞いは普通。
明らか認知症オーラ、は出していない。

アタシは、ガラスばりの、広い明るい美容院で、
veryとESSEをめくりながら、
「なんてシアワセなんだろう」と思いましたわ。


普通なら、なんてことないんですよ。
年寄りが、
「落ち武者」
(みなさん想像つくわよねw
白髪ザンバラヘアw)
から、
「佐久間良子」
(旦那がお義母さま、実母、を見てそう言ったw)ふう、になったところで。
w

ただそこには、

ここまで辿りつくのには、

いろんなドラマがあって、
(お義母さまは3年前には暴れていたし、
お義母さまの預貯金を我が家で管理するのにも苦労したし、
ヘルパー利用を週3回に増やしたり、
息子が免許取得で凹んだり。)

車でお義母さまのために用事をすることができて、
アタシはなんだか嬉しかったのだ。


もうそろそろ施術はおしまい、という段になって、担当してくださった美容師さんがアタシに近づいてきた。
「お義母さまが白髪染めをしたいと言っているんですが、時間もありませんし、白髪染めスプレーをしてよろしいでしょうか?
ご自分で洗髪はされないでしょうけれど。」
と、
アタシに伺ってくださった。
アタシはちょっと考えたが、
(お義母さまはほっておくと、半年お風呂に入らない人だからなぁ。)
ありがたくお願いした。

この美容師さん、
(40代かな。美容院を切り盛りしている、女社長だな。
このスタイリストさん含め、スタッフは5人。
田舎とはいえ、駐車場もある、広い敷地の美容院だ。
すごいわぁ。)
よくわかってらっしゃるなあ。
綺麗な美容院だけれど、年寄りもよく来るのでしょうね。


お義母さまは美しくなられた。
アタシもお義母さまも、美容師さんに深くお礼を述べて、
レンタカーでお義母さま宅に帰宅した。


レンタカーを返す時間の都合もあり、
アタシたちは、午後2時には、お義母さま宅をあとにした。
別れぎわに旦那は、
お義母さまとハグをし、
「かあちゃんカワイイで♡」
と、おちょけていたw

(ほんとに可愛くなりましたよぉ。
写真を載せなくてごめんね。
あ、そんなに見たくない?
そうよねぇw
とりあえず美容師さんに拍手ーw)



美容師さんありがとうございました。



お義母さまはあと何回、美容院に行くだろう。
(そこはアタシ次第なんですけどねw)


なんでもないようなことが〜
しあわせだったとおもぉ〜う〜
なんでもないひるの〜こ〜と
すべてはもどらないひ〜る〜

今やコミックソングとなってしまった、
虎舞竜 
を歌っておきました。
(あんな仲良さげな夫婦でも、一皮むけば離婚、だす。
人生は、悲可笑しい、カナオカシイ、
と、アタシは思う。)