アタシがお義母さま宅から帰って、アタシと旦那と、晩ゴハンのスーパーのお弁当を食べていたら、
お義母さまから電話がありました。
お義母さま宅の近所の、介護認定の意見書を書いてくれる、いわゆるかかりつけの病院の、事務の女性が、
お義母さま宅に、
午前10時前に、
病院にいらしてくださいね、と、電話をしたようだ。
アタシがお義母さま宅に到着する前のことだ。
お義母さまは、
「嫁がこれから来ます。こちらから電話します。」と答えたらしい。
アタシが到着すると、お義母さまはアタシに、
「ガス会社やったかな?電話会社やったかな?2時に電話がかかってくるはずや」
と言っていたが、2時に電話は鳴らず、
アタシはお義母さま宅を去った。
アタシが去ったあと、再び病院から電話があり、
事務の女性は、お義母さまに、
「お嫁さんはいつ来ますか?」と尋ねた。
お義母さまは、
「嫁は勤めているから、今さっき帰ったばかりなのに、次いつ来るかはわからない。」
と答えた。
(お義母さまはムッとしたらしい。
勤めている嫁に、自分の用事で、家に来て、と頼むのは、心苦しいようだ。)
そして事務の女性は、介護認定の意見書を、期日までに役所に提出せねばならぬことをお義母さまに説明した。
お義母さまは、ちんぷんかんぷん、である。
誰が、何のために、何の話をしたか、ちっとも理解できない。
ここでお義母さまの妄想が、また花開いた。
頭の中で、かすかな記憶がおかしく結び付く。
お義母さまはその状態で、アタシに電話をかけてきた。
「あ、sioeちゃん?
あのな、病院から電話があってんよ。
えっとT医院やったかな?H医院やったかな?
往診に来てくれる、って言うねん。
書類が必要やねんて。
往診、こないだ若い先生が家に来てくれてんで。
足を上げてください、て言われてな。
1度来てくれてるのに、なんなんやろか?
病院は人の取り合いをしてるんか?
私がT医院にかかるのを、H医院が邪魔しているんやろか?
うん、女の人やで。
電話してきはった人は、女の人。」
アタシはアタシの想像力を働かせる。
【ははーん、これは、T医院が、介護認定の意見書を役所に提出するために、来院してくれと、お義母さまに電話をしたのだな。
お義母さまの言う往診に来た若い医師、とは、きっとケアマネ のことだ。
ケアマネ が介護認定の継続のために、お義母さま宅を訪問し、お義母さまの体の動きなどを調べたのだな。】
アタシはお義母さまに、調べて電話するから、ちょっと待ってて、と伝えて、
T医院に連絡した。
やはりアタシの想像どうりであった。
ケアマネ にも、事実の確認の連絡をしておいた。
お義母さまは、
人の区別がつかない、
自分が何を言ったか忘れてしまう、
何のために何をしなければいけないかがわからない、
という状態なんですな。
アタシはT医院の事務の女性と話をしてから、お義母さまに連絡した。
(事務の女性には、何かあったらアタシに連絡をくれるようにお願いをしておいた。)
「お義母さん、10月19日に、病院に一緒に行こうね。
T先生が、お義母さんの健康診断してくれるんやて。
あの若い先生は、T先生の弟子だよ。
うん、役所の決まり。
大丈夫、その日は仕事が休みだから。
なんでも頼んでよ。
そう、病院もサービス業みたいなもんだもんね、T医院は、お客さんのお義母さんを、H医院に渡したくないみたいやね。」
お義母さまは納得されて、
またね、と電話は終わった。
アタシとお義母さまの実際の会話は、もっと無駄な情報が盛り込まれています。
お義母さまの興味は、
若い医師は誰?
や、
T医院とH医院の患者の取り合い、
みたいですw
そこ、どーだっていいからーっwww
認知症患者はトンチンカンw
そしてこれを読んでくださっている方。
もしかして、
ちんぷんかんぷん、ですか?
ごめんなさい、文章で説明するのは難しい。
とにかく、認知症患者の理屈や興味は、
よくわからないものだ、
ということだけ、
わかっていただけたら幸いですw