先輩である、嫌いな彼女が辞めていく。
まだ辞める日にちが、ハッキリと決まってはいないのだけれど。
彼女と帰りぎわに、立ち話をした。
彼女は社会保険つきのパートで、働く時間も長いし、この店で、重要な役割を担ってきた。
会社のために、貢献した部分もあるだろう。
(でもアタシは、
彼女ががんばったのは、好きな男に認められたくて、彼のために尽くしてがんばっただけ、と思っているけど。
彼女は、たぶん、年下の社員と出来ていた。
この社員に気にいられたくて、仕事もがんばったんだと思う。
この社員は一年前に転勤になり、今はこの店にはいない。
彼女ががんばったのは、会社のためなんかじゃない、とアタシは思っている。)
彼女が辞めるとなって、
入社2年目のMちゃんが、仕事をたくさん引き受けることになった。
Mちゃんはがんばっている。
店長が、彼女に、
〔Mちゃんを助けてあげて、
辞める前に、Mちゃんにいろいろ教えてあげてほしい〕、と頼んだらしい。
彼女は、
ハイと店長には答えたが、内心おもしろくない、と、
立ち話でアタシに言った。
…そーでしょうとも。
アナタ(彼女のことね)は、とても嫉妬深い人。
若くて素直なMちゃんが、店長に可愛がられるのは、おもしろくないんですよね。
ねぇ彼女、アナタ素直っちゃー素直だと思う。
そりゃ学校時代に、クラスで一番かわいい女の子が、先生に特別目をかけられたら、
他の女子はブーブー言うよね。
でもさー、それって嫉妬、妬み、やっかみだってー。
それを隠しておくのが、大人の女ってもんじゃないのぉ?
同じ土俵に立って、張り合うのはやめなよー。
みっともないよ。
はしたないよ。
人間は汚い部分を持っているけれど、それをどうだ!と見せるのも、時と場所を考えたほうがいいよ。
Mちゃんは社員だし、アナタはパートでしょ。
Mちゃんは若いけど、アタシらはババアだよ?w
それに今まで、任されること、責任を負うことが大変で、イヤだと、アタシに愚痴ってたよね?
主役になったら、セリフが長くて大変だ、と愚痴り、脇役になったらこんな役はイヤだと言う。
んもお。
それに辞めるんでしょー?
辞めていくところがどうなろうと、知ったこっちゃない、
でいいんじゃないのぉー?
と、アタシは本音はそう思うのでした。
彼女にズバリと言えないけどさ。
今日のテーマソングは、
SMAP
【世界にひとつだけの花】
彼女に、毎日朝晩聴いて、と、CD手渡そうかしらね?
彼女が去ったあと、アタシは、自分の美意識で、一歩下がって、一緒に働く人の良さを認めながら、穏やかなババアでありたい。
大人の女性、大人の社会人でありたいよ。
アタシが彼女がいなくなったのをいいことに、調子にのっておんなじことをするようになったら、
(今でも本質は同じだとは思うけど、アタシは一緒に働く人には、よけいなことは言わない。)
神様、
どうかアタシを叱ってください。