中距離たらたら観察だけ介護の様子 | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

お義母さま宅へ行くと、アタシはお義母さまの様子を観察してくる。

お義母さまの体調の見た感じ、家の中の様子、食料品のストック、手元にいくらお金があるか。
そういったことを、アタシはいつも観察している。


お義母さまは、見たことのないTシャツを着ている。
どっから出してきたんだろう?
アタシはとりあえず褒める。
「いい色やね、よく似合うやん」
(モスグリーンで、金色のプリントと、ビーズの刺繍がある、ちょっとオサレなTシャツだよ。)
お義母さまはまんざらでもなく、ニコニコしている。
以前からの持ち物のようである。
たまに二階のタンスを漁っているんだね。
(階段の上り下りを、自発的にしている、ということですね。
身体機能の衰えは、まだ大丈夫ですね。)

その日は、夏物のズボン、前から持っているもの、の裾が、
しつけのなっていない愛犬チビに噛まれて、破けていた。
お義母さまはその場で新しいズボンに履き替えて、(6月にアタシが買って持って行った新しい夏物のズボンだ)
古いズボンは捨てた。
もう夏は終わるぞーw

新しいズボンは、背の高い、足の長いお義母さまには、ちょっと丈が短い。
お義母さまも、短いね、と、3回くらい言う。
夏だからいいか、と、ご自分で納得していた。
(結局ヒザまでロールアップしたから、短くても問題ないやんw)
オシャレにまだまだ興味はあるのだね。



コンロに乗っている鍋には、厚揚げの煮物が入っている。
ちょっとやばくないか?
痛みかけている感じ。
さりげなく捨てておこう。



息子に、お昼に食べるおかずを買いに行ってもらい、サイフを取り出したお義母さまの、手持ちのお金を調べる。
小銭がいっぱい。
100円玉が30枚くらい、500円玉も10枚くらいある。
お義母さまはご自分でお買い物はしないはずなんだけど、この小銭、なぜこんなに溜まっているんだろう?

(1度アタシが、家じゅうの一円玉から何から、銀行へ持って行ったことがある。
もうこの家には、一円、五円、十円玉は、ほとんどないはずだ。)

アタシがタバコを買って持って行ったときの、お釣りの100円玉、500円玉かな?
今度また両替してあげましょう。
(タバコ代をもらうときに、サイフの中身を調べるのさ。
何もないのにサイフを見せて、って言いにくいし、お義母さまだってイヤだと思う。)


役所からの重要なお知らせなどは来ていませんね。
食卓のテーブルの端に、書類はいつもキチンと置いてあるから、お話しながらチェックします。
よし、大丈夫。
(回収したほうが良いものは、その場でさりげなく懐にしまいこんだりするんだよ、あたしゃ。)




アタシは嫁だから、お義母さまにズバリとものを言ったり、強引に物事は進められない。

それとなく、さりげなく。
お義母さまが、今認知症のどのへんにいるか、
いつも観察してくるのです。


お義母さま、病気の進行は、スローペースだね。
おかげさまだね。
慌てて手をうたなくてはならない問題は、今のところないみたい。 

ゆっくり行こう。
たらたらと行こう。
どーんと構えよう。


なんくるないさーw
心の中だけ、いつも沖縄に置いておこうっと。