くだんの彼女と仕事をしていると、アタシの心のセンサーが、非常に敏感に反応してしまう。
昨日は閉店間際に、彼女がお客様に3本スラックスを売った。
優柔不断なお客様で、彼女が接客に付く前に、かなり長い時間、店内をウロウロしていた。
彼女はスムーズにお店を閉めれるよう、閉店時間の8時ギリギリで、そのお客様に上手に販売したのだ。
お客様を見送ったあと、彼女は、
「もう閉店間際だから、アタシがスラックス決めたわ。それでいいですやん、て。
これがMちゃんだったら、あと1時間かかるかなw」
と笑顔で発言した。
Mちゃんは2年目の女性社員である。
優しい、いい子だと思う。
Mちゃんの接客は、確かに長い。
販売員として、ここぞという時に、迷っているお客様に、さっと決めてあげることも大事なんだろう。
Mちゃんに至らない部分があるのも事実だろう。
けれど、
彼女の発言を聞いた時のアタシの気持ちは…
【オマエが言うな。
また自慢と、人をけなしたな。】
である。
はは、と、乾いた笑いで済ますけれど。
彼女は有能で、優秀であるけれど、
あなた、Mちゃんの成長とか、お店の売り上げとか、責任を持つ立場にはいないやないの。
イッカイのパートやん。
…えらそーっっっ!
…きらぁい…。
そして、アタシは、この彼女の発言を、Mちゃんに黙っておかねばならぬ。
うぬぬぬ、苦しい…。
アタシが節操を捨ててもいいのなら、Mちゃんに言うのにぃー。
(アタシは〈知らぬが仏〉って言葉が好きだ。
アタシは、アタシが悪口を言われたことを知りたくない。
だからMちゃんにも言わない。
わざわざMちゃんを不愉快にさせたくない。)
彼女と共に過ごすと、こんな出来事が、1日に一回は起こる。
彼女に対するアタシの、キタロウの髪の毛みたいなセンサー、
ああ、いらないなぁ。
無駄な、反発感知装置だ。
相手をどやこやすることなんてできない。きっと。
それよりアタシのこの感性を無くしてしまうか、
彼女に、
「あんたまた意地悪なこと言ってるねぇーw」と、突っ込められれば良いのか?
うおおぉぉー、
悪霊退散っ!
反発を感じるのは、アタシが彼女と一緒だからだ。
同じ性質を持っているのに、彼女は天真爛漫に口に出し、
アタシは良い人と思われたくて、黙っているだけだもの。
ありのままを受け入れる、自分にも人にも優しく、って、
これ以外と葛藤w
ばーか
ぶーす
ぼーけ
ブツブツ言ってしまうw
全て良し。
アタシがそんな気持ちになるのはいつだろう?
一生来ない気もするなぁーw
あああ、Mちゃんに告げ口したいwww
彼女=あのババア、イヤなヤツでっせw
でもガマンする。
アタシがいい人でありたいために。
インスタントジョンソン、だっけ?
そんなネタ、テレビで見たな。
使わしてもらいたいわ。
「それ言うぅー?」