ヘンリー・マスケさん(独)
90年代に現れた精密機械を名乗るドイツのモンスター。
ジャブをつき、右フックで回り込み、アッパーで迎え撃つ。
接近戦の打ち合いには一切応じず、全てクリンチで攻撃を
遮断するという、クレバーな長身のサウスポー。
恐るべき単調なアウトボクシングで世界塩ボクシングを支え続け、
モニター越しに数々の日本のボクシング・ファンをKOし続けた。
本場ドイツでは絶大な支持を集め、マスケさんの試合は
視聴率90%台を記録したこともあったという。世界Lヘビー級王座を
10度防衛(2KO)したのち、96年バージル・ヒルさんとの統一戦に臨む。
この事実上のボクシング界の頂上決戦では完全に塩漬けにされ、
自身初の黒星を喫しリングを去った。
2007年4月、何を思ったか11年のブランクを経て突如復帰。
唯一の敗北を喫した相手である、いまだしつこく世界戦線に居座る
バージル・ヒルさんに雪辱を果たし、世界中のボクシングファンを
唖然とさせた。