成長から成熟へ
日本は高度経済成長を遂げ、成熟社会に向かいつつあるといわれている。
グローバル化が進み、企業の海外進出が当たり前となり国内の賃金低下・雇用縮小が進んでいる。日本国内にはもう成長の余地はなく今後は今までのような成長は不可能であるといわれている。しかし、それは必ずしも真実ではない。
実際ICT革命も成熟社会の中で起きたわけであるから成長できないわけではない。
そもそも未来のことは誰にもわからないし、断定することなどできない。しかし、現実として成長が鈍化しているというのは真実だろう。それは社会構造が変化したことが大きな理由だと思われる。
バブル崩壊以降、企業は保身を第一目的としてそれまで積極的に行ってきた投資の削減を進めた。そのことにより、国民感情も過剰な危機意識に陥り、需要が減少してしまった。時代を変化させるような革新が起こりにいくい社会になり成長が鈍化してしまったというわけである。
一昔前までは一見無駄だと思われるような投資も次々と進めることで新たな発見につながっていった。しかし今は無駄だと思われるような投資はどの企業でもほとんど見られない。
もちろん企業を守ることも重要だということは理解できるがこれでは成長することができないのは当然ではないだろうか。新たな成長のためには積極的な投資が不可欠なのである。
現在政府が金融緩和・財政出動・成長戦略という戦略を積極的に行っている。
これは非常に理にかなった政策であるといえるだろう。
金融緩和によって資金を供給し、財政出動によって国内の需要を増やす。そして成長戦略によって新たな革新を起こそうというのである。これこそが理想的な国家戦略であるといえるだろう。
私たち国民はもう成長できないなどと考えてはいけない。自分たちを信じ、一人一人が意欲を持って国家を繁栄させていくことこそが成長への第一歩なのである。
ただ、成長のためにはその環境を整えることも重要である。少子高齢化などの今置かれている状況をしっかりと認識した上で適切な対応をしていくことも怠ってはならないだろう。