科学技術と人間
近年目覚しい科学の発展とそれを社会に取り入れる技術が急速に発達したことにより、社会構造が大きく変化した。科学技術大国の一員でもある日本も世界全土に大きな影響を及ぼしているといえるだろう。しかし、科学技術の広がりと同時に様々な弊害も生じている。
ひとつは環境問題である。日本では1960年代以降他国に勝る科学技術を獲得するために急激な技術大国を目指した。その結果自国の環境を軽視し、公害、都市問題などが発生する事態となった。
また、科学と倫理観の問題も浮彫りになった。医療が発展することにより生物のクローン作成に成功し、臓器などの複製技術も確立した。つまり人間の生命に関するところまで技術が発展したのである。これには賛否両論の意見があることもわかる通り非常に難しい問題であることを認識する必要がある。
科学技術の発達によって引き起こされた事故も多数ある。薬害エイズ、原発事故、遺伝子組み換え問題等はその典型である。
人間の生活を豊かにするための科学技術の発展によってむしろ我々は命に関わる問題に直面していることを自覚しなければならない。
特に科学者の責任は大きいだろう。科学者は基本的に倫理感などを軽視する傾向にあり、クローン技術の悪用などをしてしまう可能性が高いため、行政などがチェック体制を強化して正しい科学技術の推進を促していく必要があるだろう。
そして情報公開を徹底し、国民の信頼を得ながら行うことも重要であろう。
科学技術は人間の英知の結集であるため、危険が生じる可能性があるからといって全てを否定することはしてはいけない。今後私たち人間に求められていることは、そのような優れた技術を絶対に悪用させず、いかに有効活用していくかが大事なのである。そのためには行政の規制や知識人・国民の監視によって制限をかけていく事が現実的な対抗であると思われる。