今回はある本の紹介をしたいと思います。 

その本とは「絶望の国の幸福な若者たち」という本です。

 

 

 この本の著者は古市憲寿という社会学者が書いた本であり、26歳の時にまとめた本になります。古市氏は同時代を生きることになった人々のこと、僕たちが生きることになった国のことを考えて書き上げたそうです。  

 

 

私自身27歳ということもあり、非常に興味深くこの本を読ませて頂きました。

 今回はこの本の注目すべき点を私の視点で解説して行こうと思います。  

 

 

この本の冒頭にこんなやりとりがあります。

 

 

「日本の若者はこんな不幸な状況に置かれているのに、なぜ立ち上がらないんですか」

 

「なぜなら、日本の若者は幸せだからです」  

 

 

若年者の多くが非正規雇用者として不安定な生活を余儀なくされ、大卒の内定率も低く、少子高齢化が進み、現役世代に対する負担がますます重くなる状況に対しての外国人記者の質問と著者の回答となっています。

 

 

「日本の若者は幸せ」

 

 

このような著者の言葉を見た時に私は絶対そんなことはない、と思いました。

 

たしかに、今の日本は世界的に見たら先進国であり、それなりの良い生活を送ることはできると思います。しかし、様々な世代間格差、日本の社会構造の現状を考えたときに幸せでいられるはずはないと思ったからです。

 

 

 本文では実際のデータを使って検証しています。  

20代の若者に対しての調査の結果によると「今の生活に満足しているか」という質問に対して、70%が「満足している」と回答しています。

 

しかし、別の調査によると「日頃の生活の中で、悩みや不安を感じているか」という質問に対して63%が「悩みや不安を感じている」と回答し、「21世紀は人類にとって希望に満ちた社会になると思うか」という質問には62%が「そう思わない」と回答しています。

 


「今の生活には満足しているが、将来には悩みや不安を持っている」  


これはどういうことなのか?

 

 

 

古市氏が言うには、

 「将来に対して希望を描けなくなったときに今の生活に満足する」と答えています。  

つまり、今の日本の若者は現在の日本の現状を認識し、悲観的な将来を予想した上で「幸せ」になっているというのです。

 

これが本当なのだとしたら私自身若者の一員ではありますが、非常に心が痛みます。

 


 

さらに、古市氏はこう言っています。  


「幸せな若者の正体はコンサマトリーという言葉で説明できる」

 

つまり、何らかの目的達成のために邁進するのではなくて、仲間たちとのんびりと自分の生活を楽しむ生き方をするのが今の若者なのだと言う事です。

 

そして、現代の若者が幸せな最大の理由は「仲間」の存在であるとも言っています。

 

 

 

しかし、古市氏はこう結論付けています。

 

「共同性は目的性を冷却させてしまう」と。

 

つまり、自分の安心できる場所・仲間(共同性)がいることで、経済的に豊かになるという本来の目的(目的性)をあきらめているというのです。たしかにそうかもしれません。

  

 

 

この本を読んで得るものはたくさんありました。

 

日本の若者の現状もある程度理解することが出来たと思います。

 

 

しかし、私はまだ自分の将来も日本国の将来もあきらめたくありません。

 

たとえ「絶望の国」と言われようとも絶対に本当の意味での「幸せな国民」になってみせます。私と同じ考えを持っていただける方は是非とも共に頑張りましょう!

 

 

 

本日は以上です。ありがとうございました。