東北で起こった地震から今日まで、ほとんど毎日ボランティアの会合に顔を出して、いま、そしてこれからどのような支援ができるのか話しあいに参加している。
自分自身が何かしていないと不安なんだろう。
それに、睡眠不足なのにあまり休む気持ちになれないのは、心が興奮してるからだろう。
しかし、すぐにでも飛んで行きたい逸る気持ちを抑えて、余念のない準備をする事が先ず第一と考えている。
今自分が現地に赴くことは、混乱の元にしかならない。
そんな中、今朝の朝刊でさる団体が現地入りした記事が掲載されていた。
記者が同行していたとの事。
もちろん少しでも困った人の力になるのは大切な活動だし、今何が行われているか伝えるのは報道の仕事でも有る。
ただこの報道で、
今まで活動を自粛して来た各団体から数人規模の集団までが、現地入り出来ることに気づいて、数少ない生命線とも云える道路に殺到する危険性に思いは至らなかったのか。
個人的には怒りと悲しみが込み上げてきた記事でした。
多くの方が既に指摘されている事ですが、
現地での全ての衣食住が自前で賄えない集団は数の大小を問わず現地入りすべきではないと、僕も考えています。
幾つか上げますと
ガソリンの自給 現在多くの地域で一日5Lなどの制限を設けて融通している状況。
食事の自給 被災者と一緒に分配して貰うとか、その近くで補給するなどしては現地の負担になります。
寝所の確保 屋根が有って横になれて温かい所は被災者の方の為に。テント張る覚悟も必要。
お手洗い ライフラインが寸断された状況で実は一番もめること。
他にもまだまだ有ります。
今報道されている現地での食糧不足の原因の背景には、
ロジスティクスで最も大切な補給線が非常に細い糸のような状態に在ることが理由だと、多くの方は察しうるはず。
そこを大混雑に陥れる危険性が有ります。
医療など救急に関わるものとそうでない物が入り乱れ無いためにも、
どうか現地入りには現地での要請のみならず、慎重さと自重を持って判断して頂きたいと、自戒を込めてお願い致します。
※実際には救助犬での捜索など救急に関わる団体や、今後の活動拠点作りの為などの理由で幾つかの団体が現地入りしています。それらの活動を否定するものではございません。