バイハザード4のリメイク
僕は、バイオハザードのシリーズは、ドリームキャスト版の「コード:ベロニカ」までしかやっていなかったのでオリジナル版は未プレイ。
ちなみになんで「コード:ベロニカ」までしかやってないのかというと、「コード:ベロニカ」が怖すぎてビビってしまっていたからかもしれない。
大まかな感想
「3」までは、建物の中の狭い廊下や部屋の中という閉鎖空間で、どこからゾンビが襲ってくるかわからない、という胃がどうにかなってしまいそうなシチュエーションでの脱出ゲームだったのだけど、今作の舞台は村落だ。
一見、普通の農村の村人に見えるご婦人や中年男性が、実は寄生虫的なものに取り憑かれていて、いきなり鍬やら鋤やら斧やらで集団で襲ってくるという種類のホラーに変わっている。
オリジナル版が出たのは随分前の話だけど、今更ながらよくここまで路線変更したなあと思った。
序盤でびびったのが、村の中をひたすら逃げ回らなければいけないという状況で、頭に布の袋を被ったチェーンソー男が追いかけてくる場面だった。
逃げ回るレオン。柵を越えて飛び降りているのだけど、うまく撮れなかった
ギュイイインと音を響き渡らせて近くに来るだけでも脅威を感じるのだけど、最初なので操作に慣れていなくて、村人に囲まれて捕まったり振りほどいたりで思うように逃げられない。そのうち、捕まってチェーンソーでお腹を貫かれた。
あとでフォトモードで再現してみました(笑
これが結構エグい死に方で、ショッキングだった。
これで毒気を抜かれて、序盤はかなりのチキンプレイになってしまった。ちょっと敵が出てこないシーンが続くと、もうこのまま敵が出てこなかったらいいな、いやそれだとゲームにならないか、なんて自問自答しながらプレイしている自分がいた。
敵がゾンビじゃなくても十分怖い。
ただ、一番怖いのが序盤の村編だった。
小屋の周りを松明をを持った村人が取り囲んでくる、という籠城戦の場面がホラー的な意味でのハイライトだったような気がする。
中盤以降は、一部クリーチャー化した敵が増えてきたり、敵がならず者風だったり、カルト信者っぽい外見になると、いかにもゲームの敵キャラっぽくて怖さは減退していった(それでもリヘナラドールは怖かったけど。)。
最後の3分の1くらいのステージは、いつものバイオっぽくて、感じる緊張感もいつもと同じくらい、という感じだった。
アシュリーを守る
バイオハザード4はアシュリーというキャラクターが出てきて、協力しながら進めていくというのはなんとなく知っていた。
アシュリーはアメリカ大統領の娘で戦闘の訓練も何も受けていない普通の大学生だ。大学の帰り道に捕まったので、街中にいそうな服装なのが、気の毒に感じてしまう。
雰囲気からしても一緒に戦ってくれるお助けキャラクター的なキャラではないんだろうなとも思っていた。
気になっていたのは、レオンが戦っているとき、アシュリーはどうしているかだ。
なんとなく、安全なところで待ってくれるか、あるいは近くにいても敵から攻撃を受けるのはレオンだけなんじゃないかと希望的観測を持っていた。
しかし、アシュリーと合流してすぐにその期待が間違いであったことがわかった。
敵がアシュリーを連れ去ろうとして抱えていってしまうのだ!
うわーそのパターンか、と思い、はじめてアシュリーが敵に捕まった時はめちゃくちゃ焦った。アシュリーは悲鳴をあげてレオンに助けを求めるので、とにかく一刻も早く取り戻さなきゃいけないことはわかる。
「アシュリー!」と心の中で叫びながら、追いかけようとすると敵が邪魔してきて、敵に捕まってしまう。焦れば焦るほど敵をかいくぐれなくなり、アシュリーのもとに辿り着く前に敵にやられた。
「これはえらいことだ」と思った。自分の身を守るのも大変なのにアシュリーの身まで守らなきゃいけないゲームだった。
合流してからの最初の方はとにかく大変だったが、そのうち、アシュリーが抱えられても、敵の胴を一発打てばアシュリーをおろしてくれるし、接近すればナイフで一撃で倒せることもわかった。そんなに焦らなくてもいいとわかってからは、少し楽にはなった。
それでも、アシュリーを守るべき場面は結構あって、毎回焦る。
アシュリーがスイッチを押している間レオンが離れる、みたいな場面では「これは離れている間にアシュリーが襲われる展開だ」とさすがに気づくので、とにかく離れている間はダッシュだった。
ところで、これは僕だけかもしれないが、デフォルトのコントローラー配置にしていると、R3ボタンがアシュリーを呼ぶ/離れさせる、なのだけど、R2ボタンで引き金を引くときに力んでしまうのか、同時にR3を間違えて押してしまうことが多かった。
バタバタしてるシーンで、「アシュリー、離れていろ」「わかった」「アシュリー、こっちだ」「うん」「アシュリー、離れていろ」と何度も呼んだり、離れさせたり誤操作しまくりだった。さぞアシュリーも戸惑ったことだろう。
そこで操作方法を変えて⚪︎ボタンとR3を入れ替えたら、アシュリーの誤操作は無くなったが、今度は意図しないしゃがみ行為が出るようになってしまった。
そのおかげで、クラウザーに発砲した直後華麗に回避する、みたいな怪我の功名もあったけど、どうも特に1周目は、コントローラーを持つ手が力みすぎていたのかもしれない。
ストーリー・アシュリーとの冒険
※以下ネタバレあり
客観的に見ればアシュリーは足手まといなのだけど、実際にプレイしていると足手まといという悪い感情は抱かなかった。
「そういうゲームなんだな」とわかったというのもあるし、キャーキャーいいながらも過酷な運命に耐えながら頑張るアシュリーに同情を抱かずにはいられないからだと思う。あと、案外足手まといに感じさせない配慮は結構されていると思った。
一緒に進んだり、さらわれて助けに行ったりと冒険を進めていくうちにだんだんとアシュリーがレオンに信頼を寄せてくる。
はじめに出会った教会の場面ではぎこちなかったお姫様キャッチも、後半では「ちょっと照れるね」と軽く言ってくるのが可愛くて、プレイしている僕もなんだか照れてしまった。
あと、後半の場面以降、遠い的を打ったときに褒めてくれたりとかちょっとずつ打ち解けてくるところがまたいい。
そして研究室にたどり着いた場面では、ようやくこの鍵を使う時が来た、というのも感慨深かったし、アシュリーを抱えて入った薄暗い研究室に蛍光灯の灯りでパチパチっと照らされた手術椅子が目に入った瞬間、「艱難辛苦の末、ついにここまで来た」という感動があった。
「必ず救ってみせる」という趣旨のレオンの発言がまた熱かった。
その後の、「あなたが先に」というアシュリーの健気さにも泣かされるし、チャプター16冒頭の場面「私がやったんだよ」と少しはにかんだようにいう場面も素敵だった。
この一連のやりとりを見てレオンとアシュリーがともに助け合ってここまできたんだ、という思いが湧き上がってきてじーんとしてしまった。もちろんルイスの助けへの感謝も入り混じって、すごく良いシーンだった。
あと、最後の脱出シーンで、レオンの「絶叫マシンは好きか?」の問いにアシュリーが「大好き!」と答えるシーンも、ようやく悪夢から脱出できるという高揚感と、レオンが運転するからには絶叫マシンくらい安全なんだ、という強い信頼感が感じられてよかった。
ラストシーンで、レオンがアシュリーの勧誘を断った後、それでもレオンが無線を聞こえないふりして2人の時間を作ってあげるところは、レオンのクールだけど優しいところが見れて、本当に良い終わり方だったなあと思う。
このシーンを見て、エイダよりもアシュリーの方がいいでしょ?とちょっとレオンに意見を伝えたくなったくらいだった。
RE2の時はレオンもクレアも操作キャラぐらいの認識しかなかったけど、今作では、レオンのがむしゃらさとか、熱さとか、クールさとか、すごく魅力的だった。アシュリーへの対応がクールで優しくて、カッコよくて、とても好きになってしまった。
一周は長い
バイオハザードRE:4は、RE:2と比べて倍ぐらいのボリュームと言われるけど、僕はそれ以上にボリュームがあるように感じてしまった。
慎重に進めて弾切れが怖くて探索時間が長めだったというのもあるけど、最初の一周に29時間かかってしまった。
射撃場で4〜5時間くらい遊んだのを除いても、25時間くらいはかかった。
Googleで調べると一周12〜15時間くらいとのことなので、普通の倍のボリュームのそのまた2倍の時間がかかってしまった。
ただ長いだけあって、レオンやアシュリー、ルイスと長い時間過ごして、キャラクターにはすごく愛着が湧いた。
そしてその分、感情移入できて、ストーリーがよりドラマチックに感じられ、僕にとっては最高に面白かった。
VRが楽しみ
バイオハザードRE:4は、今後PSVR2に対応することが予定されている。
めちゃくちゃ楽しみだ。
この間のplaystation showcaseでVRの映像を見て期待は高まりに高まっている。
既に9周したので、今なら舞台はもう自分の庭のようなものだ。
色々覚えているうちに出して欲しい。
ステージ構成とか、敵の出現パターンとかは変えなくて良い、というのが僕の意見だ。
予想しないところから敵が出てきたら怖いし。
VRでまたアシュリーに会えるのかと思うと、楽しみだ。
クラウザーとのパリィ合戦もVRでプレイしたらすごく面白そう。
めちゃくちゃ楽しみだ。
トロフィー・プレイ過程
長くなるので記事を分けます。
感想まとめ
演出やストーリーが最高だった。
アクションも繰り返し遊んでも遊びごたえのある面白さだった。
めちゃくちゃ面白いゲームだった。
という感じです。