【PS5】ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク 感想 | 僕とPSな日々

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「ゴッド・オブ・ウォー(2018年版)」の続編。2部作の後編で、多分2年後の話。

舞台・キャラクターは前作と共通で、前作プレイは必須かと思われます。

あと、僕は前期3部作はやっていないのだけど、やっていればより深く味わえるんだろうなあと思いました。

 

ゲーム性

ゲーム性は大まかには前作と同じなんだけど、新要素が前作の土台の上にいくつも追加されていて、より面白いゲームになっていた。

 

プレイアブルキャラクターが増えて、操作キャラクターのパートナーになるキャラクターも豊富だし、九つの世界間の移動の自由度も増し、アクションもできることが大幅に増えて、明確にパワーアップしていた。

ストーリー、アクション、謎解き、探索を順繰りにやっていく感じで、飽きない。

たまにストーリーの腰を折って探索をしていると、「彼は何をしているんだ」「父上は探索が好きなんだ」みたいな会話が始まって、そんな会話もまた楽しい。

難点をいえば、探索とか謎解きに足を取られてなかなか前に進まないことがしばしばあったことぐらいかも。

 

離れ離れになる親子

今作はクレイトスとアトレウスが離れて行動することも多く、その分多くのキャラクターと行動を共にする時間も増えた。

移動時間は雑談などの会話も多いので、よりいろんなキャラクターと話せて、身近になったように感じた。

 

そして、離れて行動をしていく中で、親子の関係性は変わっていく。

最初は勝手に行動をするアトレウスに怒っていてばかりのクレイトスと、そんな父親になかなか理解してもらえない苛立ちを抱えるアトレウス、という関係性だった。

しかし、話が進むにつれて、離れて行動することでかえって親子の絆が深まったり、信頼し合うようになっていく展開には素直に感じいってしまった。

アトレウスがクレイトスとした「離れている時には…」という約束は、本当にいい約束だと思った。

離れていても、心の中にお互いがいる、そう感じさせてくれたことには感動してしまった。

 

世界観・ストーリー

世界観は、前作から引き続いて、北欧神話の多神教の神々が実在する、という神話のファンタジーな世界観だ。

神話の神々が人間臭く振る舞い、しかし、やはり神は神なので、普通の人間とは違う一面を見せる時もある、というバランスが絶妙だった。

神話ファンタジーの中にも現代人が共感しやすいエピソードな幾つもあって、とっつきにくさはまったくなく、神話の世界観が自然に受け入れられるような感じだった。

 

 

物語は、大きくて、深くて、濃い物語だった。

予言が示した運命に対峙して、それぞれのキャラクターが思惑にしたがって行動していくうちに、最後のラグラロクが避けがたくなっていき、決戦へと収束していく感じは何か運命には逆らえないような気分にもなったけれど、予告された未来があっても精一杯抗ったり、愛する者のために淡々とやるべきことをやっていく主人公たちの姿には惹きつけられた。

 

敵の主神・オーディンは、ラスボスとしては珍しく、狡猾で人を欺くことに長けた神だった。

その狡猾さは人間臭さもあるようで、それでいて狡猾さが行き過ぎているところが神としての傲慢さのあらわれのようでもあって、そのキャラクター性には説得力があった。

それにしても、あの終盤手前の展開は衝撃的だった。

やることが汚すぎるよなあ、と思った。

 

そこからラストまでの展開は目が離せず、不吉な予言が成就するのかどうかという不安もあいまって、ぐいぐいと引っ張られるようにストーリーを進めてしまった。

 

ラストはなんともいえない、寂しさと明るい展望が同居するようなラストだった。

これで続編がなくてもそれはそれで美しいのだけど、やっぱり寂しいのでなんらかの形で続編は欲しいなあと思った。

 

アクション

アクションは相変わらず荒々しい。

クレイトスが「ウォー!!」と叫びながら戦うので、プレイしているこちらも「ウォー!!」というテンションになる。

岩とか、木の幹とかをぶん回しているときは、自分の中にあることに気づかなかった破壊衝動みたいなものが解放されるような感じがする。

 

しかし、荒々しくはあるけど、力押しに進めるゲームではなくて、しっかりと立ち回ったり、盾で攻撃を防いだり、回避したりする必要があって、バランスは良い。

攻撃の選択肢も豊富にあって試行錯誤の楽しみもある。

 

何も考えずに突っ込めばあっさり死ぬこともあるけど、それを踏まえてのリプレイで、しっかり攻撃をかわして効率よくダメージを与え、ダメージをあまり受けずに乗り越えた時は楽しい。

 

武器技はある程度練習していないと自然に出せないのだけど、流れの中で意識せずに練習していた技が自然に出た時は気持ち良い。斧を投げるルーンアタックをした後、斧が手元にない時の技が自然に頭の中に選択肢として出てきたりとか。回避をしたらついでに回避中の技を出しておこうかとか。

あと、今攻撃している敵ではない、周辺視野で捉えていた敵の攻撃をジャストなタイミングで盾で受け止めた時も気持ちいい。

お前の攻撃、ちゃんと気づいていたんだぜ、という気持ちになる。

 

アクションは、本当にめっちゃ面白い、という感じだった。前作よりも確実に面白かった。

 

プレイ記録・トロフィー

1周目が終わると、色々と要素が解放されるのでまずは収集要素を集めるのだけど、1周目で見逃したものはやっぱり攻略サイトなんかを見ないと見つからなかった。

「ムスペルヘイムの試練」はちょうどいいくらいの難易度だった。

 

裏ボス2人は滅茶苦茶強い…。

装備をレベル9までしっかりそろえてもあと一歩のところで倒せず、結局難易度を下げて倒してしまった。

前作も同じだったのだけど。

それでも満足感はあった。

トロコンもでき、楽しかった。

 

感想まとめ

・プレイアブルキャラクターやパートナーが増え、色んな角度から世界や話を理解できるのは2作目ならではの楽しさがある。

・アトレウスとクレイトスの関係性の変化には感動してしまう。

・アクションは、前作以上に面白い。めちゃくちゃ面白いと思う。

まとめきれないけど、そんな感じです。

前作と2作あわせて凄い傑作だと思いました。