プーチン大統領の反撃「核使用」は大丈夫か「第三次世界大戦」にならないのか

【セレンスキーの軍事的成功であり、政治的失策】6月1日

【英国の強気の姿勢】6月4日

【プーチンの怒りとトランプの諦め】6月4日

【米国の変化】6月4日

【北朝鮮の歓喜】6月5日

 

 ◇6月1日 ウクライナのロシア奥地へのドローン攻撃での戦略爆撃機などの破壊工作は軍事的には大成功だろうが政治的には停戦交渉には全く逆効果で失策である。

 

 ロシアは今回のテロ的な軍事施設への遠距離攻撃にショックを受けるとともに国内全土に警戒体制をとる必要が生じて、検問などの体制や要員及び検問機器などかなりに負担が増え、かつ、輸送トラックの各地での検問で国内物流の大幅な停滞を招き国民生活への悪影響(2次被害)は免れない。

 

 同じく、ウクライナも今後は国内のトラックやバン、自動車など全ての物流の検問が必要となり、自業自得の国内全域へのテロ警戒体制で要員も費用もロシアと同じく増大する2次被害は同じだけ発生するだろう。

 

 両国ともの戦争コストは跳ね上がる結果を今回のドローン攻撃は招いてしまったことになる。

 

 つまり、国力(戦争継続能力)の損失は両国とも加速している。

 

 近代戦争の軍事上歴史的な「蜘蛛の巣」作戦の大成功に酔いしれるゼレンスキー大統領はロシアへの制裁強化やプーチン大統領との直接首脳会談や無条件停戦を頑なに提唱しているだけでロシアの圧力に屈するつもりはなさそうだ。

 

 最後のカードを切ってしまったゼレンスキー大統領はますます戦争を継続することに限界を迎えつつあるのかも知れない。

 

 直接停戦協議前日に有利に条件で停戦に持ち込もうとしたゼレンスキー大統領の思惑とは全く逆の効果を生み出してしまったような気がする。

 

 そして、ゼレンスキー大統領はウクライナ市民からの停戦への期待を裏切ったかたちで徐々に国民からの支持を失い没落していくかも知れない。

 

 今後のロシアの反撃にタブーがなくなったことでウクライナは全土で攻撃を受けることになるだろう。

 

 ◇6月4日 プーチン大統領が静かに「反撃」と言っているがこれはロシアの面目にかけて国力の全てを犠牲にしても

それ相当の反撃作戦をこの一月ほどで準備し、本格的な反撃を実行するつもりだ。

 

 また、米国を中心とするウクライナへの軍事援助は今回のテロ的な攻撃で英国はさらにドローンなどの提供を26年4月までに10万機に増やすなどと言明している。

 

 しかし、トランプ大統領との電話協議で固い決意を聞いたトランプ氏は和平を遠い感想を述べていて、米国は冷ややかな対応に終始で軍事支援継続の方針について、トランプ大統領は沈黙しているだけでなく、実際に欧米のウクライナ軍事支援会合を初めて国務長官が欠席している。

 

 さらに、他の欧州諸国からはあまり目立った発言は聞こえてこない。

 

 トランプ大統領もウクライナが自分たちの軍事支援の枠を超えて、ロシアの奥地シベリアまで攻撃したことに驚くと共に怒りを覚えているはずだ。

 

 すでにウクライナの反撃攻勢は誰も期待も予測もしていないし、トランプ主導の停戦に期待度が高かったがそれらを全てリセットしてしまった。

 

 米国を除くNATO軍事同盟は今後積極的にウクライナを軍事支援するとは思えないし、英国の一時的な大量ドローン提供もウクライナの反撃攻勢にあまり実効性はないだろうから今の戦況が大きく変わることはないだろう。

 

 ◇6月5日 このような戦争継続の状況を一番喜んでいるのは北朝鮮である。

 

 ほぼ実戦の経験がなく、軍備や軍隊の実力が見えなかった北朝鮮軍の武器や兵隊の実戦経験ができることで名実ともに世界の核保有強国へステージアップできると金正恩総書記は満面の笑みでロシアのショイグ安全保障会議書記と平壌で会談している。

 

 今後も北朝鮮は喜んでロシアに武器、弾薬を供給し、兵員を派遣するに違いない。

 

 これはロシア単独での戦争ではないし、自衛戦争としての正当性を少なからず主張できると考えているのだろう。

 

 <一番の不安核使用と第三次世界大戦の危機>

 

 プーチン大統領の「反撃」として、一番の最悪の展開はやロシアが核兵器を使ってしまうことだ。

 

 誰もがそんなことはまさか起きないと考えているようだが第二次世界大戦はそのまさかの原爆投下を早期の戦争終結のために米国が使ったとプーチン大統領は歴史認識をしていることだ。

 

 和平への道筋カードはすでにトランプ大統領のテーブルから姿を消したと同時にプーチン大統領のテーブルの核兵器使用のカードが改めて追加された。

 

 欧州の国がウクライナに直接軍隊を送ることでもしかするとまた第三次世界大戦が始まるかも知れない。

 

 いや、すでに始まっているのかも知れない気がする。